Xenoblade2 (ゼノブレイド2)
中央値: 60 Amazon点数: -
スコアーボード
標準偏差 19.23 難易度 2.50 mk2レビュー数 14ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足度 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 1pt | 3pt |
71pt
GOOD!
王道ながら丁寧なシナリオ構成と挑戦的な演出の数々。
コメディタッチなノリからシリアスなシーンまで、今作はどこまでも少年アニメの雰囲気を忠実に表現しています。
元々ゼノシリーズは演出にこだわる傾向があり、ゼノブレイドシリーズにおいてはそれが顕著でした。
長いムービーシーンをこれでもかと詰め込み、息をもつかせぬ展開でユーザーに休息の暇を与えません。
まさにアニメを見ているような感覚です。
キャラクターの造形は前作から大きく変化を遂げましたが、根幹の要素は相変わらず。
プレイしていればいつものゼノブレイドの空気を味わえる筈です。
広大なマップ、作り込まれた絶景、奥深い戦闘システム。
特に今作の戦闘に関しては、ゼノブレイドのようなシンプルさと、ゼノブレイドクロスのような自由度を兼ね備えており、様々な戦略を試すことが可能です。
ゼノブレイドではレベル帯による補正が厳しく、難易度が体感的に高くなる傾向にありましたが、今作ではそのような縛りが緩和されているため、マイルドな調整になっているように感じられます。
マップについてはアルス単体に限ればオープンフィールドとなり、エリア間の移動から屋内の出入りまで、全てかシームレスになりました。
この辺りはゼノブレイドクロスの開発思想を取り入れているように感じられます。
シリーズをより発展させたいという、開発者の熱意が伝わります。
BAD/REQUEST
表面的な部分が発展を遂げている反面、内面的な部分ではまだまだ未熟さを感じます。
その主な要素がクエスト、及びそれと関連するゲームシステムです。
今作はクエストの内容が濃厚となり、代わりに総数が減少しました。
ただ、数こそ減れど、工数を加味するとそこまでボリュームに大差はありません。
何故ならクエストが中々終わってくれないからです。
一つ目的を達成したら、更に次の目的が提示されます。
報酬はクエストそのものが終わるまで受け取れません。
通常、目的が連続する場合は、その区切り毎にクリア扱いとするのが主流です。
多くのゲームではクエストを小刻みに分割することで負担を削いでいます。
しかしゼノブレイド2 では要求される全ての目的を達成するまでクリア扱いとはなりません。
よって課題が連続することになり、終わりが見えません。
一つのクエストが長いだけでも苦痛を伴いますが、更にレアアイテムの取得や長距離の移動、強敵の討伐を要求されます。
つまり探索、捜索を要求されます。
この二点について、大きく足を引っ張る要素がマップ。
ゼノブレイド2 のフィールドは過去作よりもより立体的にデザインされています。
しかしマップは平面的に描写するのみで、目的地に近い筈なのにマーカーが見えない、ということは普通。
描写範囲も狭いため、周りに何が存在するのか把握に苦労します。
つまり移動が苦痛であり、面倒なのです。
どこでどんなアイテムが採取できるかも記録してくれません。
目的のアイテムを集めるだけでも苦労を伴います。
よってクエストのクリアに一日を要することも珍しくはありません。
COMMENT
前作までとはテイストを違えながらも、高い完成度でまとめられた本作。
RPG通であればプレイして損はない筈です。
システムに不親切さはあるものの、クエスト関連を除けば不満はありません。
ゼノらしさを保ちつつ、ライトな雰囲気に寄ったゼノブレイドシリーズだからこそ作れるタイトルであると言えるでしょう。
次回作にも期待します。
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GOOD!
このレビューでは、『ゼノブレイド』を『前作』、『ゼノブレイドクロス』を『クロス』と表現します。
【オリジナリティ】
前作同様、巨大な生物の上に広がる大地というのがオリジナリティがあってGOOD!
【グラフィックス】
これも前作同様、幻想的なフィールドを高いグラフィックできれいに見せている。秘境と呼ばれる息をのむような絶景ポイントが各フィールドに点在しているので、探し歩くのが楽しくなる。
【音楽】
名曲しかないと言われた前作と同じチームが作っているだけあって、非常にハイクオリティに纏まっている。草原、荒野、雪原と様々なフィールドがありますが、雰囲気に合わせた良い曲ばかり。感動的なムービーでは雰囲気に合わせたボーカル付きの曲、通常戦闘では飽きが来ない、思わず口ずさみたくなる曲。特に良いのが、味方覚醒からの中ボス曲。まさに負ける気がしないといった熱い曲に仕上がっているので、是非プレイして聞いてほしい。
【熱中度】
バトルシステムが非常に面白い。ブレイドによる攻撃(ブレイドアーツ)と、ドライバーによる攻撃(ドライバーアーツ)を組み合わせて戦う。ブレイドアーツは特定の属性順に発動することで最大3段階まで繋ぐことが出来るコンボとなり、敵に効率よくダメージを与えることが出来る。ドライバーアーツで敵に状態異常を付与ながらブレイドアーツを使うことでフュージョンコンボが発生し、倍以上のダメージをたたき出すことが出来るため、戦闘を有利に進められる。
しかし、戦闘の面白さを実感出来るのはブレイドが出そろってくる終盤なので、そこまではやたらHPの高い雑魚的を我慢して時間をかけて倒す必要がある。
BAD/REQUEST
【快適さ】
まずはマップの見にくさが目に付く。どこがどこに繋がっているのか分かりにくく、探索しづらい。また、フィールドによって、マップの入り口が上側だったり下側だったりするので、どっちを向いているのか、分かりづらい。
次にUIが酷い。アクセサリを探していても、欲しいものが見つからない。ソート機能があるのだが、名前、レアリティ、全ての3択である。名前聞いてどんなアクセサリか分かるはずもなく、レアリティに至っては3段階しかない上に、ほぼ全種類、同名のアイテムでもレア1のものからレア3のものまであるので、存在しないようなものである。しかもアクセサリはスタック出来ないため、何百とあるアクセサリを片っ端から探していく必要がある。効果順ソート若しくはアイテムスタックが無いと、探すのに骨が折れる。クロスからまったく成長していないのでがっかり。
そして何よりも、ブレイド同調がランダムな点。ブレイド同調は、各ドライバーにアイテムを使うことで行えるが、同調したブレイドは他のドライバーで使うことが出来ない。貴重なアイテムを使うことで同調しているドライバーを変更することも可能だが、当然勿体ないので手は出しづらい。
ブレイドは、アタッカー、ヒーラー、タンクのいずれかに属している。ドライバーの初期ブレイド(物語終盤まで外すことが出来ない)にも当然それらのロールが振り分けられており、初期ブレイドと違うロールのブレイドと同調した場合、はっきり言って使い物にならない。何故かというと、NPCの操るドライバーは、状況によって勝手にブレイドを変更することがあるため、ヒーラー役にアタッカーのブレイドを装備した結果、回復が追い付かずに全滅ということが多々ある。残念ながら3体のブレイドは切り替える毎にクールタイムが発生するため、回復が必要な時だけ使うような都合のいいことは出来ない。
これらのせいで、最終的なパーティがほぼ固定されてしまうので、人によっては飽きが生じるだろう。せっかく面白いシステムなのに、それを実感するまでが非常に時間がかかってしまい、勿体ない。
COMMENT
前作やバテンカイトスを作っただけのことはある、名作といってもいいでしょう。前作から大きく変わりアニメチックになったキャラデザに多少の不安を覚えたが、蓋を開けてみれば杞憂だった。重厚な物語にはゼノシリーズらしさを感じることができ、シリーズファンや前作ファンならドキっとするようなシーンがいくつか見受けられる。ただ、シリアスなシーンでは、露出の多すぎるヒロインの恰好に、アクションシーンではヘルメットを首から下げている主人公の恰好に違和感を感じることがあった。また、伏線もなく実は○○でした!というのが多すぎる。望むなら敵味方問わず、もう少しキャラクターを掘り下げ、心理描写や伏線を増やし、深みのあるストーリーにして欲しかった処か。
前作、クロス、今作ともに、UIでの進化が無かったのが残念だ。しかし、ゲームとしての面白さは進化し続けている。これらゼノブレイドシリーズの3作品を良いとこどりしたようなゲームをいつかはプレイしてみたい。モノリスソフトさんの次回作にも期待が出来る。