Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイド ディフェニティブ エディション)
タイトル概要
中央値: 72 Amazon点数: -
スコアーボード
標準偏差 12.71 難易度 2.33 mk2レビュー数 3ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)
127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
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GOOD!
【オリジナリティ】
物語の大筋は、神の骸の上に広がる大地で暮らす主人公のシュルクが機神兵という機械の兵士に故郷を破壊され、かつて神が振るっていたとされる未来が視える剣『神剣モナド』を手に復讐の旅に行き、モナドの未来視能力を駆使し、望まない未来を変えながら世界の真実に迫るといった内容。
まず目を引く設定が、超巨大な神の骸の上が舞台というなんとも奇抜な点。その設定を生かし、フィールドには脚や肩など体の部位が取り入れた命名がされており、自分がどのあたりを冒険しているか分かりやすく、斬新なアイデアで大変好み。
【グラフィック】
正直2020年のゲームにしてはイマイチだが、10年前のWiiで発売されたゲームのリマスター版と考えたらまぁこんなもんでしょうといった具合で可もなく不可もなく。
しかしこのゲームの神髄は若干荒いグラフィックだろうと圧倒的に神秘的な景色を作る高いセンスと、ぬるぬる動くムービーシーンでプレイヤーを魅了できる点にあるため、低評価にはならない。
【音楽】
無敵。スマブラユーザーやみんなで決めるゲーム音楽スレを見たことがある人ならこのゲームの曲が最強なのは最早分かり切っていると思う。圧倒的な盛り上がりとハイテンポな曲調で戦闘を楽しませてくれる『名を冠する者たち』や『機の律動』、圧倒的スケールの草原にふさわしい荘厳な『ガウル平原』など戦闘、フィールド問わずハイクオリティ。しかし最も推したいのはムービー用の曲である『敵との対峙』だ。この曲に合わせてムービーを作っているので、曲の盛り上がりに合わせてムービーを盛り上げる一体感はまるで映画のようなクオリティだ。これは是非実際に買って体感していただきたい。本作はWii版からほぼ全ての曲がアレンジされているのだが、Wii版の時点で完成されすぎていたため、アレンジは比較的大人しめだった。人によってはWii版の方がいいという方もいるだろうが、そこは抜かりなくアレンジかオリジナルかを選択できるようになっており、さすがの気の利き方である。
【熱中度】
非常にやりこめる要素が多い。クエストは単調なおつかいだけでなく、しっかりと1つの簡潔な物語として楽しめるクエストが多く用意されており、何より総量がとてつもない。さらに、クエストの結果に応じて、町中のNPCやNPC同士の関係性を描いた相関図『キズナグラム』が変化していくという作りこまれ方は本当に驚嘆に値する。他にはアイテムを登録して図鑑を完成させる『コレペディア』やプレイアワードというトロフィー的要素など上げだしたらキリがない。
そういった要素だけでなく、単純に戦闘が面白いというのも魅力の一つだが、それは最後の方に書くのでここでは省略させて頂く。
【満足度】
ばらまいた伏線を最後にしっかりと回収して完璧ななでに丸く収めるストーリーの完成度は、まるで名作映画を見終わったときの様な感覚を味わった。物語が終わってしまったという寂しさと、一つの壮大な物語を見届けた達成感と、様々な感情が入り乱れて私には上手く表現出来ないが、今までプレイしてきた何百というタイトルの中で5本の指に入る満足感だった。
【快適さ】
モノリスソフトの作品にしてはUIが比較的分かりやすくてよかったと思う。クエストのターゲットはマップに表示してくれるし、次の目的地までの道案内もしっかりしてくれる。全滅してもリスクが無いので気軽に強敵に挑めるのも個人的には高評価。しかし改善できる点もまだまだあるかなといった印象。
【難易度】
マップ上を探索しているだけである程度の経験値がもらえるゲームなので基本詰むような要素はないが、クエストを全くやらずに、必要最低限の探索しかしていないとレベル差が開いて厳しい戦闘になる可能性はあるが、普通に進めていたら丁度良い塩梅になるよううまく調整してくれている。
【全体を通して】
なんといっても戦闘が面白い。敵に近づくことで自動で発生する通常攻撃と、クールタイムがある代わりに威力が高かったり、特殊な効果を持っていたりするアーツを組み合わせて戦うバトルシステムなのだが、話だけ聞くと簡単そうに聞こえてこれが非常に奥深く難しい。なぜなら、味方の復活や必殺の連携チェインアタックに必要なパーティゲージ、命中率や回避率など様々なステータスに関与するテンション、敵味方のHPや状態異常確認など、攻撃以外の部分にも目を光らせる必要があるからだ。アーツのクールタイム回復具合を見つつ、次に撃つアーツを決め、位置を調整し、テンションが下がっている味方が居たら励ますなど、単調なシステムからは考えられないほど多くのことをする必要がある。そしてなんといっても戦闘を一番面白くしているのは未来視システムだろう。未来視を使い、望まない未来を変えていくというストーリーの要素を上手く戦闘に落とし込めている。戦闘における未来視は、危機的状況に陥る可能性があるときに発生し、その未来をアーツを駆使して変えることで戦闘を優位に進めることが出来る。強敵を相手にしているとき程発生しやすいので、一進一退の攻防になりやすいように調整しているのが実感できる。これを考えた人はとてつもなく頭がいい。
あとはキャラクターの魅力が凄い。これはメインキャラ達だけでなく、ストーリーに関わってくるサブキャラもである。どのキャラも曲げられない信念を持った一人の人間として描かれているため、一挙手一投足あらゆる発言がとても心に響く。
BAD/REQUEST
【快適さ】の項目を減点した理由の一つとして挙げられるのはやはりUIの不満点。とりあえずまとめて売却システムをいい加減実装しようよ。モノリスの作品は毎回これがない。Lボタン長押ししてる間は連続売却というシステムはあるものの、勢い余ってということも考えられるし、性能を見ながら取捨選択してまとめて売却したい。これって装備があるほぼすべてゲームで実装されていて、ほぼ全てのユーザーがやっている作業だと思うのだがなぜ毎回要らないと思ってしまうのか。
もう一つ挙げるとすれば、ボタン一つでエリアマップを開けるようにしてほしかった。フィールドが広大なため、移動にかなり時間がかかるので頻繁にスキップトラベルを使うのだが、使えば使う程一々メニューからマップを選択してという作業に面倒さを感じる。
正直欠点と言える欠点はもうないのだが、強いて挙げるとすれば戦闘が凄くうるさい。全力で技名を叫び、味方が回避すればいい回避だ!と言い、自分が技を外してしまったら、失敗は誰にでもある。気にするなと励ましの言葉が飛んでくる。3人のパーティメンバー全員がこんな感じなので常にだれか喋っている。正直私はむしろ好きなのだが人によってはBAD評価にもなり得るかと。
COMMENT
とにかく完成度が圧倒的に高い。物語の完成度、戦闘のシステム、キャラクターの魅力、やりこみ要素、音楽、全てにおいて隙がほとんど見当たらない完璧と言ってもいい作品でした。この作品に少しでも興味があるなら今すぐ購入しても絶対に損しないと断言できます。
ゼノブレイド2は少年漫画風で若干コミカルな作風でしたが、この作品は終始シリアスで、息を呑む展開の連続なので、2に興味が無い方や、2が合わなかったという方でも楽しめる作品になっていると思います。
本当にゲーム史に残る作品と言っても過言ではない圧倒的クオリティなので色んな人にプレイして頂きたい1作でした。