ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足度 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt |
70pt
GOOD!
まだ第一章の途中です
初代もセカンドもプレイ済みです。
【キャラ】
・まとめ役の主人公
・使命を背負ったヒロイン
・おどけた男性キャラ
・ムードメーカーで食いしん坊な女性キャラ
と、初代を彷彿とさせるような組み合わせの主人公チームですが、
4人ともタイプが違えど根っこが真面目であり、初代やセカンドより精神年齢は高めかと思います。なので万人向けな感じがします。
パーティーチャットやちょっとしたイベント含め、狙ったようなネタ・メタネタは無く(まだ第一章ですが)、セカンドで不評だった部分をスクエニが考慮してくれたのかもしれません。
グラフィックはさすがの美しさ。ジョブのデザインも綺麗なものばかりです。
BAD/REQUEST
善し悪しがあるのでいずれも一概にバッドとは言えませんが……
【シンボルエンカウント】
今作からシンボルエンカウントに変わりました。
適正レベルより低いと割と遠くからでも察知して追いかけてきます。
適正レベルになると逃げられます。
レベル上げの時や探索の時は普通のエンカウントがありがたくなることも。
【すっぴんの強さ】
「100%の確率でアイテムGET」「重量依存で強力な攻撃」「取得JP増」など強力なアビリティが多く、序盤にすっぴんを極めれば、しばらくは割とヌルゲーと貸します。しかし逆に言えば戦闘がキツいと感じたらすっぴんさえ極めれば何とかなる、ということでもあります。このシリーズの初心者救済策かもしれません。
【連戦のやりにくさ】
お金、経験値、JPにボーナスの着く連戦ですが、確か以前までは戦闘後に連戦するかの選択肢が出て、承諾すればそのまま連戦突入でしたが、
今作は敵のシンボルエンカウントをいくつか近くに集めて接触させるか、
ドロップアイテムの魔物の餌(習得率低)を使って引き寄せてエンカウントするしかありません。
魔物の餌は魔物の種類によって好みも違いますしなかなか落とさないので貴重です。
ただ以前のようなやり方だと連戦が簡単すぎて更にヌルゲーになってしまうからかも知れません。
しかしすっぴんでぬるくなるとは言え、ボスクラスになると難易度カジュアルでも攻撃は激しめです。(でも最終的にはゴリ押しでもなんとかなりそうな絶妙な強さです)
COMMENT
まだ最初の方なのでここから先も色々出てくるかと思います。
セカンドのストーリーがかなり賛否両論でしたが、否だった方にもぜひ遊んでいただきたいです。私が遊んだ限りでは尖りすぎたギャグなどはありません。
初代やセカンドに比べたら大人しめですが、ある意味王道なストーリーなので、安心して楽しめるRPGだと思います。
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GOOD!
はじめに:私は、初代『ブレイブリーデフォルト』(以下『BD』と記す)、『ブレイブリーセカンド』(以下『セカンド』と記す)をプレイ済みです。そこで、適宜この2作と比較しながら、本作について所感を述べます。
【オリジナリティ】以下の長所と、後述するストーリー面の問題点を鑑み、3点とします。
〇本作には誰もが驚くような新奇さはなく、古き良きファンタジー系RPGの系譜に連なる作品です。
〇SFC時代のFFをプレイした人は、本作をプレイして懐かしさに浸れるでしょう。何故なら、4つのクリスタルや光の戦士、お馴染みのアイテムや魔法といった往年のFF的な要素が満載だからです。逆にこの種のRPGに触れたことが無い人は、新鮮な気持ちでプレイできると思います。
〇基本的なシステムは、『BD』を踏襲しています。
【グラフィック】以下の長所とBadの項で挙げる短所を鑑みて、4点とします。
〇絵本のような温かみのあるグラフィックは、本作でも健在です。色合いが全体的に落ち着いていて、目がチカチカしません。変化に富んだ自然風景や街並み、ダンジョンの景色は、見ていて飽きません。私好みの背景が見られるのは、3章フィールド、ライムダール、ミューザ聖廟内部、マグ・メルです。
〇本作では絵柄が主役級・脇役共に、地味で上品なものに統一されています。また、建物や衣装に中途半端な和風要素や近未来風要素が皆無です。これらは、『セカンド』から大きく改善された点です。
〇各ジョブの衣装デザイン。『BD』や『セカンド』と比べて、遙かに洗練されたと思います。また、極端に露出度の高いものが無い点にも、好感が持てます。(逆に、強烈なお色気要素を好む人は、物足りないと感じるかもしれません)。私は、ジャッジメントと導師、黒魔道士の衣装がお気に入りです。
〇ほとんどのアスタリスク所持者に、すっぴんモードの衣装が用意されていて、芸が細かいです。
【音楽】Badの項で挙げる些細な欠点もあります。それでも本作の魅力を語る上で、音楽は外せないので、迷わず5点をつけます。
〇重い音、明快で耳に残る主旋律、パンチの強さなど、私がRPGの音楽に求める条件がすべて揃っています。本作のBGMとしては言わずもがな、一つの曲としても秀逸です。
〇勇壮な曲、魔性を感じさせる曲、春風のように穏やかな曲、探検のスリルを掻き立てる曲、涙を誘う曲、悲壮な決意を後押しする曲・・・本作の曲は実に種類が豊富で、多彩な魅力にあふれています。
〇名曲揃いで、好きな曲を絞り込むのが難しいです。中でも私の心を強く揺さぶったのは、「星を授けられし者達との戦い」、「光の戦士たちへ」、「地平は変われど花は散る」、「焦がれ飛び出し濡れ落ちて、その暗闇に舞い上がるもの」です。
【ボイス】
〇『セカンド』よりも大幅に改善されています。演技力に問題のある声優さんはいないし、キャラクターと声のミスマッチもありません。
【快適さ】プレイヤーが快適に遊べるよう、システム面で色々と配慮がなされています。しかし、まだ改善の余地があるので、4点とします。
〇ダンジョンの入り口と中間地点をつなぐワープポイント。これの御蔭で次の来訪時に、中間地点から探索を再開できます。次作にも引き継いでほしい要素です。
〇ダンジョンのセーブポイントが、ボス戦の手前だけでなく、ダンジョンの中間地点にも設置されています。
〇一度見たイベントやパーティチャットを、メニュー画面の「旅の記憶」からいつでも閲覧できます。
〇EXP玉とJP玉があるので、育成目的の戦闘に要する時間を短縮できます。
〇バトルのスピードを変えられること。イベントをスキップできること。
【熱中度】何だかんだ言いつつ、私は無我夢中でエクシラント大陸(本作の舞台)を旅していました。そこで5点をつけます。熱中度を上げる要因は、主にシステムにあります。
〇とっつきやすいジョブとアビリティのシステム。キャラの育成とパーティ編成の計画を練っているだけで、プレイ時間が過ぎていきます。さらに本作では、メインジョブとサブジョブを自由に組み合わせることもできます。そのため、短期決戦、長期戦、アイテム収集、資金稼ぎなど、目的に応じて試行錯誤しながら、思い思いのパーティ編成を楽しめます。
〇性能が極端に重複するジョブはありません。
〇B&Dは旅の息抜きに丁度いいカードゲームです。コツが分かると、病みつきになります。(人によっては、B&Dに対する苦手意識があるかもしれません)。
〇フィールドやダンジョンでの草刈り。次にどんなアイテムが出るか、心躍らせながら剣を振っていると、冒険している実感が湧きます。さらに、移動中に退屈することもありません。次作以降も是非草刈りを取り入れてください。
〇雑魚モンスターからして、強めに設定されているので、戦闘には歯応えがあります。
【ストーリーと世界観、人物描写】
〇本作のストーリーと世界観は、中世ヨーロッパ風の異世界ファンタジーで、王道を地で行く堅実な路線です。故に、好みが極端に分かれることはないでしょう。
〇低級なネットスラングや造語、受け狙いしすぎたネーミング、月並みで押しつけがましい恋愛劇、内輪だけで盛り上がるグルメトーク、変に社会派を気取るサイドストーリー、主人公一行の非常識かつ幼稚な言動・・・こうした『セカンド』の諸問題が一掃されたので、不快感が激減しました。
〇本作の主人公一行は実年齢が高めです。RPGのプレイヤーは年齢層が幅広くなっていると思われるので、こうした年齢設定を採用したのは、賢明な判断だと思います。
〇セス一行は親近感が湧きやすく、憎めない人々です。(人によっては、主人公一行に尖った部分が無さすぎて面白に欠ける、と感じるかもしれません)。
〇私の好きなキャラクターは、グローリア、スローン、マルファです。
【満足度】Badの項で挙げる欠点に足を引っ張られて、不完全燃焼で終わった部分もあります。しかし。私は本作を根本から嫌いになることはできず、エンディングが近付くにつれ、名残惜しい気持ちで胸が一杯になりました。そこで4点をつけます。
BAD/REQUEST
【グラフィック】
〇オルフェとニハルのすっぴんモードの衣装。いくら何でも安っぽくて、オルフェとニハルが可愛そうです。
〇一部のモンスターのデザイン(たとえば屍霊系のアンティパテス、ライボス)には、拒絶反応が出ました。
〇デフォルメされたキャラのグラフィックは可愛いのですが、頭身がちぐはぐだという印象を受けました。
〇ラストダンジョンのグラフィックには、満足できませんでした。
人によっては、以上の点が特に気にならないでしょう。
【音楽】
〇オープニングの曲は、『BD』と比べて控え目な印象を与えます。
〇ライムダールの大聖堂の曲は、荘厳なものにしてほしかったです。
【快適さ】
〇一部の町(たとえばハルシオニアとマグ・メル)には、スムーズに移動できない箇所がありました。
〇画面が切り替わる時の読み込みが若干長めです。
〇メニュー画面で武器と防具の一覧を表示する際は、種類ごとにページを変えて欲しかったです。性能を確認したい武器や防具を探す際、延々と画面をスクロールさせられるのは、苦痛です。
〇一部のジョブは、癖が強すぎて使いにくいです。
〇雑魚モンスターとボスの様々なカウンターやジャマ―。発動される回数がやたらと多いため、戦闘のテンポが悪くなります。それ以上に厄介なのは、回復やデフォルトに対するジャマーがあることです。態勢を立て直す行動や、防御しつつ連続行動の準備をする行動まで、いちいち妨害される・・・この点には納得が行きません。
【ストーリーと人物描写】(ネタバレ防止のため、詳細は伏せます)。全体としては決して駄作ではありませんが、細部に目を向けると、どうしても粗が気になります。
〇本作の中盤までは、ストーリーから目が離せませんでした。しかし、後半に入ってからストーリーが急に尻すぼみになるため、盛り上がりに欠けました。この点には、私も戸惑いました。
〇エドゥナとラスボスの過去や心の軌跡、人間と妖精の交流と確執。こうした本作の核心部分は、字幕でさらりと説明するだけではなく、ストーリーの流れの中で、映像をつけて詳しく描くべきです。そうでないと、ストーリー自体が薄味になって説得力を失うし、プレイヤー側は興を削がれます。ブレイブリーシリーズには、重厚なストーリー性を求めるプレイヤーが多いと考えられます。となると、核心部分の描写が尚更、重要性を帯びるはずです。
〇私見では、ブレイブリーシリーズ独自の持ち味は、善悪二元論を超えたストーリーと、人間味あふれる群像劇です。『BD』では、敵キャラの扱いも丁寧で、幾度となく彼らに同情や共感を覚えました。しかし、本作では善悪の対立構図が単純化されすぎている上、ストーリーの中核となる敵キャラの描写まで雑になっています。これでは感情移入ができません。また、敵・味方共に心理描写が淡白で、説得力のある思想や信念のぶつけ合いが足りません。これらの点は、本作のオリジナリティが損なわれる原因になっています。
〇アンドロについて。責任感が強くて自分に厳しいタイプであることは、十分に理解できます。しかし、あの身の処し方は、見ていて心が痛みます。もっと自分を許してあげてほしいです。
〇フォリィの蛮行。狂気に駆られた敵キャラの所業とはいえ、いくら何でも猟奇的すぎて背筋が寒くなります。
〇セスについて。プレイヤーの分身にしては自我を持っていて、台詞もしっかり喋ります。主人公をプレイヤーの分身と位置付けるなら、自我を一切持たせず、台詞も喋らせない方が望ましいです。次作以降は主人公のキャラメイクを自由にできる仕様にするのも、一案です。
〇本作の主人公を、いっそのことグローリアにして、彼女の視点から物語を紡ぎ出すのも一興だったと思います。
〇旧ミューザ王国。第一のヒロインたるグローリアの祖国なのに、扱いが軽すぎます。在りし日の同国の姿を、何らかの形で見せてほしかったです。また、5章では、ミューザの王宮や城下町にも行きたかったです。
【その他】
〇B&Dのカードを全部集めた時の賞品。複数の選択肢から選べるようにしても、面白かったと思います。
〇各地で読める手記。本作のストーリーや世界観を理解する一助となるので、「旅の記憶」で読み返したかったです。
〇物理攻撃系のアビリティが、とてつもない火力を誇るので、魔法系のジョブが活躍の場を奪われがちです。次作では、物理攻撃が封印されるダンジョンや、物理攻撃を一切受け付けないモンスターを出す、といった工夫が必要だと思います。
〇隠しダンジョンに当たる試練の回廊。難敵が高性能の武器や防具を落としますが、いかんせんドロップ率が低すぎます。目当ての武器や防具が全部揃うまで、同じ敵との戦を何度も強いられました。
〇本作の隠しダンジョンの内容は、充実しているとは言い難いです。そこで次作の隠しダンジョンは、次のようなものにしてほしいです。
・階層が多く、多種多様な仕掛けがある。隠しダンジョン限定の雑魚モンスターも、多数出現する。
・ダンジョンの要所要所に難敵が待ち構えていて、これを倒すと確実にレアアイテムを入手できる。
・宝箱の中身も豪華にする。
〇本作では、空や海を移動することが一切できません。舞台となる大陸も一つだけです。そのせいか、世界が狭いと感じました。
〇『Dの手帳』のような、読み応えのある事典が無いこと
COMMENT
〇私は『セカンド』に失望して以来、ブレイブリーシリーズから心が離れていました。本作を購入するに当たっても、一抹の不安を感じていました。しかし、本作をクリアして、ブレイブリーシリーズは、水晶の如き輝きを取り戻しつつあると実感しました。しかし、同シリーズには秘めたる可能性がまだ眠っていて、さらに眩く輝けるはず。次作では、また新たな世界で、新たな光の戦士たちに出会えることを、期待しています。何はともあれ、ブレイブリーシリーズ復活、おめでとうございます。そして、開発陣の皆さま、本当にありがとうございます。
〇最後に、本作に向いている人と不向きな人を、私なりに分析してみました。
本作に向いているのは・・・
↓
・定番のファンタジー系RPGを求める人。
・取りあえずブレイブリーシリーズの最新作がプレイできれば、それで満足できる人。
・RPGのシステムに斬新さは不要だと思う人。
本作に不向きなのは・・・
↓
・BDを超える傑作レベルのストーリー性を求める人。
・システムが斬新でないと満足できない人。
・映画的なリアル路線のグラフィックを見たい人。
・スケールが大きいRPGを求める人。