ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
中央値: 83 Amazon点数: -
スコアーボード
標準偏差 12.73 難易度 2.75 mk2レビュー数 20ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足度 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 1pt |
93pt
GOOD!
・オリジナリティ:「どこでも行ける、何でもできる」ゲームの先へ(ちょっと長いです)
今回のゼルダは、いわゆる「オープンワールド」と呼ばれるジャンルの作品です。オープンワールドと言えば、広いフィールドを見渡す限り動き回りさまざまなことができる…というのが魅力の一つでしょう。本作は、その点だけで見てもよくできています。所持アイテムであれオブジェクトであれ、はたまた敵であれNPCであれ、ゲームに出てくるほとんどのものはこちらからいろいろなアクションをかけることでさまざまなリアクションを返してくれます。多数のアクションに対し細かくリアクションを設定するその密度はそれだけでも魅力的です。
しかし、この作品はそこで終わりません。例えば、今の状態で特攻したらとても無事に生きては帰れなさそうな敵の砦があったとしましょう。(こういう場所はいたるところにあります。)
敵が宝箱を守っているのが見える、しかしこのまま攻め込んでも上手くいかない。こんなとき、オブジェクトやアイテムたちの多様なリアクションが生きてきます。様々なリアクションを持つオブジェクトたちは、プレイヤーのちょっとしたひらめきで強力な武器へと早変わり。『ブレス オブ ザ ワイルド』は、オブジェクトたちが持つ多様なリアクションをプレイヤーに組合させ、プレイヤーごとに異なってくるその組み合わせの発想と実験をゲーム攻略に包み込んでいるのです。
つまり、プレイヤーはオブジェクトたちの様々な反応そのものを楽しむだけでなく、「砦の攻略とお宝ゲット」というゲーム上の目的のために「オブジェクトをどう組み合わせるとどんなことが起こるのか?」という実験を行うことになります。この実験の面白さに、その実験から得た知識を活用して砦を攻略し宝をゲットすることの快楽が加わり、素晴らしい体験が作り出されているのです。
言うなれば、今度のゼルダは「どこでも行ける、何でもできる」ことだけで完結せず、オープンワールドが持つその特徴を「実験して、計画して、実戦する」面白さにまで結びつけているのです。この点で、いわゆるオープンワールドアクションゲームとは一線を画した面白さを本作は持っています。「他の作品にない本作の魅力は?」と聞かれたら、真っ先にこの点を挙げたいところです。
・グラフィック:画像そのものはさほど細密ではないにもかかわらず、素晴らしい音響編集とどこかジブリアニメっぽい雰囲気すらある環境描写はそれを補って余りある美しさと没入感を作り出しています。個人的にはとても好みです。(ヘッドフォンや5.1chサラウンドでのプレイを強くお勧めしたい…!)
・音楽:主な音は環境音であり、フィールド音楽はほとんどが断続的なピアノのフレーズのみになっています。しかしこの環境音で示されるゲーム内での情報量が半端ないため、この設計には納得。また、ストーリーの見せ場や強敵との戦闘にはしっかりと身の詰まった音楽が用意されていますので、音楽に期待されている方も心配はご無用です。
BAD/REQUEST
・やりこんでいくと、めちゃくちゃ強い武器(マスターソードの三倍以上の威力がある片手剣など)がたまに手に入ったりするのですが、そのような武器を手に入れてもそれを使うにふさわしい強さの敵がいません…。今回の「武器が壊れる」というシステムは強さの異なる武器たちををどのタイミングで使うかというマネジメントの面白さを呼び込むものなのですが、この面白さの成立には強い武器を使うにふさわしい強い敵の存在が不可欠。記念品というだけだとちょっとさみしいので、めちゃくちゃ強い敵も一体くらい欲しかったかも?
・リンクを強化しすぎるとちょっと難易度が低くなりすぎるかな…でも夏にハードモードが(DLCで)追加されるようなのでそちらに期待。
・ボタン配置に少し不便を感じる時がなくはない。具体的には、ダッシュしながらジャンプ入力したり、カメラを回したりするときです。武器系のボタンは問題ないです。
・wi-fiをオンにしているとフレームレートがたまに落ちる。オフにすれば全く起きなくなりましたが、欠点であることには変わりないでしょう。
COMMENT
オープンワールドの特徴をうまく料理した「実験、計画、実戦」の面白さ、アニメチックなグラフィックと細密な音響による魅力的な環境演出、そして移動することそのものを楽しい駆け引きにしてしまうことで魅力を増した、広大で美しいフィールドの探索。ダメ押しで、ゼルダ史上最高に楽しい戦闘アクション。(…まだまだすごくたくさんの魅力がありますが、そこはほかのレビュアーさんにお任せしましょう。私一人ではとても説明しきれないです。)
個性的かつ魅力的な長所を備えつつ、それ以外の魅力も盛りだくさん。
非常に良いゲームです。
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GOOD!
とにかく自由の一言に尽きる。チュートリアルだけ終えたら、どこにどう向かうのも自由で、敵との戦いや謎解きにもさまざまなアプローチがあり、自分で道筋を切り拓いていく楽しさがある。
油絵?のようなグラフィックも、これまでのゼルダとは違う毛色ながら、なかなか魅力的だった。
BAD/REQUEST
操作に使うボタン数が多く、操作に習熟するまでにある程度の時間を要する。
難易度が極端。序盤は装備の貧弱さ&自身の腕前の未熟さゆえにゲームオーバーが頻発するのに対し、後半は逆にヌルくなりすぎてしまう。
メインダンジョンがつまらない。ボス以外にはまともな敵がおらず、謎解きも頭をひねるものというよりは、試行錯誤を要求するものになっている。
セーブスロットが一つしかない。
COMMENT
全編携帯モードでプレイ。
非凡かつ紛れもない良作ですが、ストーリーが薄味なこともあり、そこまでのめり込めませんでした。
ビジュアル面・ゲーム面双方でこれまでのゼルダから大きく脱却しており、フレッシュ感に関しては結構あったと思います。