Xenoblade2 (ゼノブレイド2)
中央値: 60 Amazon点数: -
スコアーボード
標準偏差 19.23 難易度 2.50 mk2レビュー数 14ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティ | グラフィックス | 音楽 | 熱中度 | 満足度 | 快適さ | 難易度 |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 4pt | 3pt | 1pt | 3pt |
68pt
GOOD!
このレビューでは、『ゼノブレイド』を『前作』、『ゼノブレイドクロス』を『クロス』と表現します。
【オリジナリティ】
前作同様、巨大な生物の上に広がる大地というのがオリジナリティがあってGOOD!
【グラフィックス】
これも前作同様、幻想的なフィールドを高いグラフィックできれいに見せている。秘境と呼ばれる息をのむような絶景ポイントが各フィールドに点在しているので、探し歩くのが楽しくなる。
【音楽】
名曲しかないと言われた前作と同じチームが作っているだけあって、非常にハイクオリティに纏まっている。草原、荒野、雪原と様々なフィールドがありますが、雰囲気に合わせた良い曲ばかり。感動的なムービーでは雰囲気に合わせたボーカル付きの曲、通常戦闘では飽きが来ない、思わず口ずさみたくなる曲。特に良いのが、味方覚醒からの中ボス曲。まさに負ける気がしないといった熱い曲に仕上がっているので、是非プレイして聞いてほしい。
【熱中度】
バトルシステムが非常に面白い。ブレイドによる攻撃(ブレイドアーツ)と、ドライバーによる攻撃(ドライバーアーツ)を組み合わせて戦う。ブレイドアーツは特定の属性順に発動することで最大3段階まで繋ぐことが出来るコンボとなり、敵に効率よくダメージを与えることが出来る。ドライバーアーツで敵に状態異常を付与ながらブレイドアーツを使うことでフュージョンコンボが発生し、倍以上のダメージをたたき出すことが出来るため、戦闘を有利に進められる。
しかし、戦闘の面白さを実感出来るのはブレイドが出そろってくる終盤なので、そこまではやたらHPの高い雑魚的を我慢して時間をかけて倒す必要がある。
BAD/REQUEST
【快適さ】
まずはマップの見にくさが目に付く。どこがどこに繋がっているのか分かりにくく、探索しづらい。また、フィールドによって、マップの入り口が上側だったり下側だったりするので、どっちを向いているのか、分かりづらい。
次にUIが酷い。アクセサリを探していても、欲しいものが見つからない。ソート機能があるのだが、名前、レアリティ、全ての3択である。名前聞いてどんなアクセサリか分かるはずもなく、レアリティに至っては3段階しかない上に、ほぼ全種類、同名のアイテムでもレア1のものからレア3のものまであるので、存在しないようなものである。しかもアクセサリはスタック出来ないため、何百とあるアクセサリを片っ端から探していく必要がある。効果順ソート若しくはアイテムスタックが無いと、探すのに骨が折れる。クロスからまったく成長していないのでがっかり。
そして何よりも、ブレイド同調がランダムな点。ブレイド同調は、各ドライバーにアイテムを使うことで行えるが、同調したブレイドは他のドライバーで使うことが出来ない。貴重なアイテムを使うことで同調しているドライバーを変更することも可能だが、当然勿体ないので手は出しづらい。
ブレイドは、アタッカー、ヒーラー、タンクのいずれかに属している。ドライバーの初期ブレイド(物語終盤まで外すことが出来ない)にも当然それらのロールが振り分けられており、初期ブレイドと違うロールのブレイドと同調した場合、はっきり言って使い物にならない。何故かというと、NPCの操るドライバーは、状況によって勝手にブレイドを変更することがあるため、ヒーラー役にアタッカーのブレイドを装備した結果、回復が追い付かずに全滅ということが多々ある。残念ながら3体のブレイドは切り替える毎にクールタイムが発生するため、回復が必要な時だけ使うような都合のいいことは出来ない。
これらのせいで、最終的なパーティがほぼ固定されてしまうので、人によっては飽きが生じるだろう。せっかく面白いシステムなのに、それを実感するまでが非常に時間がかかってしまい、勿体ない。
COMMENT
前作やバテンカイトスを作っただけのことはある、名作といってもいいでしょう。前作から大きく変わりアニメチックになったキャラデザに多少の不安を覚えたが、蓋を開けてみれば杞憂だった。重厚な物語にはゼノシリーズらしさを感じることができ、シリーズファンや前作ファンならドキっとするようなシーンがいくつか見受けられる。ただ、シリアスなシーンでは、露出の多すぎるヒロインの恰好に、アクションシーンではヘルメットを首から下げている主人公の恰好に違和感を感じることがあった。また、伏線もなく実は○○でした!というのが多すぎる。望むなら敵味方問わず、もう少しキャラクターを掘り下げ、心理描写や伏線を増やし、深みのあるストーリーにして欲しかった処か。
前作、クロス、今作ともに、UIでの進化が無かったのが残念だ。しかし、ゲームとしての面白さは進化し続けている。これらゼノブレイドシリーズの3作品を良いとこどりしたようなゲームをいつかはプレイしてみたい。モノリスソフトさんの次回作にも期待が出来る。
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GOOD!
ゼノブレイドシリーズは1とクロスプレイ済みです。
○オリジナリティ
広大な世界とMMORPGに近いゲームシステムというのは前作1を引き継ぎつつ、まったく新しいブレイド仲間システムを組み込むことで戦闘が斬新かつ面白いものになりました!敵の体制を崩す→倒す→打ち上げる→打ち落とすというドライバーコンボ。必殺技を繋いでその属性ごとに追加効果を発動させるブレイドコンボ。それらを同時に発動させるヒュージョンコンボ。ブレイドコンボにより属性玉という玉を貯めて満を持して発動させるチェインアタック!このコンボをいかに上手く発動させるかで戦闘難易度が格段に変わり、桁外れのダメージを敵に叩き込む快感は良かったです。
MMORPGっぽいシステムと書きましたが、MMOで使われるリキャストという概念があり、大抵の場合は時間(数秒~数十秒)で攻撃アーツを使用できるというのが定番なのですがこのゼノブレイド2では攻撃回数でリキャストが溜まる仕組みというのも斬新でした。攻撃をしてアーツをリキャストする→アーツを使用して必殺技を貯める→必殺技を使用してブレイドコンボを叩き込む→属性玉を敵に付けて高威力チェーンアックをぶちかます!つまり「うまく攻撃すればするほど加速度的に強力なダメージが出せる」という仕組みになっているのは面白かったです。
○グラフィック
前作ゼノブレイドの比べてはるかに綺麗になりました。とくにアニメチックなキャラクターの仕草や表情はすばらしかったです。今作はイベントシーンが多用されていてまるでTVアニメを見ているようなシーンが多いですが、その演出力たるやすさまじいの一言!
前作ゼノブレイドもイベントシーンの演出力は凄かったですが、今作もそのへんは磨きをかけてきたという感じでした。
○音楽
世界観に合った曲がたくさん使われていて、戦闘曲も盛り上がるものが多かったです。
また今作はボイスが大量にあるので声付きイベントシーンが多かったとも感じました。
○王道さ
キャラクターデザインを見ればわかる通り、アニメちっくなデザインでまさにそのまんまのキャラクター性です。意外性とかまったく無し、見た目そのままのキャラクターたちで極めて王道なためキャラクターを嫌いになるとかはあまり無いと思います。
少年王道ものであり、ギャグシーンも多く、ライトノベル的なかわいい女の子のシーンなどもかなりあります。キャラの見た目が気に入った!という方なら間違いなくハマれると思います。
○SF
個人的にですが、この作品はSF作品です。大好物です!
BAD/REQUEST
○フィールド
広大で美しいフィールドなのはゼノブレイドシリーズの定番なのですが、残念ながら今作はやや狭いというかあまり絶景というフィールドがありません。前作ゼノブレイドのときは広大と感じるフィールドを探索し秘境を見つけてと走るだけで楽しかったのですが、今作はそれを感じずらいフィールドデザインになっていると感じました。
世界観的にアルスという巨獣の上に人類が住んでいるという設定なため、島々と転々と移動しているだけで広大な世界を冒険してる感じが無かったのが残念でした。
○世界観・キャラクター
これは個人の好みによるところですが、ゼノブレイド1に比べてキャラもストーリーも世界観もすべて魅力が下がりました。キャラデザインの方向性がゼノブレイド1と全然違うのですが、ストーリーやキャラ性などもそれに合わせて全体的に軽いというか深夜アニメのような感じになったかなと思います。前作で大人気キャラのラインやダンバンさんやリキのようなキャラはほぼ出てきませんし、個人的に主人公レックスはシュルクほど魅力的には思えませんでした。そういうキャラを期待するとがっかりします。ただこれは好みの問題なのでキャラデザが好きな方はきっとハマれるのではないかと思います。
○ブレイドシステム
今作の肝であり、ゲームの中心となるブレイド仲間システム。戦闘では斬新で面白いのですが管理がとても面倒です。ブレイドを仲間にするにはクリスタルを使用し運よくお目当てのブレイドを引き当てないといけません。またフィールドで使用するスキルなどがありそれもブレイドがいないとまともに探索もできません。そして数十人にもなるブレイドを仲間にしてすべて管理しないといけません。育成もしなければスキルは育ちませんし、戦闘で主に使用するレアブレイド(強力な仲間ブレイド)も育成しなければ使い物になりません。またフィールドで使用するスキルはPTに組み込まれている仲間のスキルしか使えないためその度に仲間を入れ替えて、また戻してという作業が要ります。本当にとても面倒くさいです。
このせいでフィールドを探索する楽しさが激減します。
またキャラクターに対してメインブレイドという「外せないブレイド」が存在します。これがあるせいでゲームの自由度が激減します。例えば主人公を盾役にしたくても、主人公のメインブレイドであるホムラは攻撃型です、でも外せません、この時点で主人公は完全な盾役にはなれません。このキャラは回復役をやってほしいな、と思ってもメインブレイドの制限がありさらに運よく回復のブレイドを引き当てない限りはどうにもできません。せめて4人PTにできたらよかったのにと、、、思います。
○快適性
上記に書いたとおり、ブレイドシステムがかなりゲームの快適性を殺しています。面倒なことが多くやる気を削ぎます。
○タイガータイガー
ゲーム内ミニゲームがあるのですが、びっくりすることにそのミニゲームがメインキャラの育成に必須です。そのミニゲームで獲得できるアイテム以外ではそのキャラの育成ができません。たとえミニゲームなどやりたくなくてもそのキャラを育成するためには我慢してやる以外に道がありません。ドラクエなどを遊んでもカジノすらやらない自分にとっては苦痛でした。これだけはちょっと製作者の押しつけが酷いと思います。
○キズナグラムが無い
1のキズナグラムが徐々に発展していくのが最高に楽しかったのになぜ廃止したのかわかりません。
COMMENT
ゼノブレイド2、とは銘打っていますがこれはゼノブレイド1の正統続編ではありません。
続編ではない、というのは「1に比べて変わり過ぎているから」です。
戦闘システムから雰囲気などまでまったく別物というほど変わっています。
新しいシステムやアイデアを組み込むのは良いことだと思いますが
変わり過ぎてしまって前作で良かった部分が多く無くなっています。
そしてすべてがブレイドという新しいシステムを生かすためだけの土台にされています。
前作にはまだかわりやすさやシンプルさがありましたが
今作が戦闘もとても複雑です(それでもクロスよりは簡単だと思います)。
キャラや世界の雰囲気も前作よりアニメ寄りな感じになってしまい
前作がSF超大作とするなら今作は面白い深夜アニメという感じでした。
けっこう酷評していますが、JRPGとしては十分面白いです。
とくに戦闘は桁外れのダメージを出したときの爽快感は素晴らしいです!
ただ前作ゼノブレイド1が「シンプル」「王道」「広大」という
三つの柱を完璧に一体化させた神RPGだったのに対して比べてしまうと
物足りなさを否めないといった感じです。
新しいゲーム性やアイデアに挑戦したことは高く評価できる反面
シンプルさや遊びやすさ、自由度やプレイヤーの気持ちというのが
あまり考慮されていないように感じました。
1、クロス、そして2と毎作別物というほど変えてくるゼノブレイドシリーズ。
もうそういうシリーズものとして割り切ってしまった方が良いのだろうと思います。
個人的にはクロス方面の自由度を高めた方向性の次回作(があるなら)期待します。