GOOD!

現実には存在しない国や島が舞台のアドベンチャーゲーム。漫画チックな演出から始まり、一部の登場人物が人外の身体能力を見せ、つっこみどころ満載の操作パート、潜入パートへと続く

いい意味で開始早々リアル感が全くないので、「あ、このゲームのシナリオは文学的に楽しむんじゃなくて、細かいところを気にせず気楽にゲーム的に楽しむアドベンチャーゲームなんだな」と直感的に教えてくれる。そのため細かいところを気にすることなく、ストーリーやキャラの絡み、成長を気楽に楽しむことができる

不快なキャラも個人的にほぼいなかったし、ストーリーもゲームとしてはよくできていたと思った。ただ前述のとおり文学的な作品ではないのでミステリー小説とかサウンドノベルみたいなものを期待してはいけない


キャラデザインは村田雄介氏、声優も有名どころをそろえていて豪華。キャラもしっかり個性が立っている

BGMもVocalものも思いのほかレベルが高かったし、楽器も実際演奏しているようで良い

BAD/REQUEST

単なる読み物にならないよう、ゲーム的な要素がいくつかあるが、はっきりいってどれもこれも酷い…

操作パートは記憶力クイズで推理要素はほぼない。潜入パートは微妙な品質の3Dで現実味ゼロの珍妙な間取りのマップで攻略方法は手帳を見るだけ。恐ろしく単調なQTEが各所に散りばめられている。終盤のあまりに広い潜入パートはマップが出てきた時点で憂鬱になった

さすがの任天堂といえども、シナリオ重視のアドベンチャーゲームにまともなゲーム性をもたせることはできなかったようだ。残念


絆が１つのテーマの作品なのだが、一部キャラの特性のせいで絆の強さが感じられなかった。エピローグもとあるキャラの言動がブーメランだと思ってしまったので気分よく終われなかった…

COMMENT

最後までプレイ済です。ちょうど20時間ほどでした。ボリュームはちょうどいいと思います

個人的に刺さらず満足度は高くないのですが、アドベンチャーゲーム好きにならオススメできる、総合的に出来のいい作品だと思いました

もしかしたらBLっぽいと思う方もいるのかもしれません。個人的にはほとんど気にならなかったですが、BL嫌いならちょっと下調べした方がいいかもしれません
CERO Cですが、もっと低い年齢でも大丈夫だと思います。なぜCERO Cなんだろう…？男女問わず、幅広い年齢層に受け入れられる任天堂らしい作品だと思いました