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Xenoblade2 (ゼノブレイド2)

Xenoblade2 (ゼノブレイド2)
発売元 任天堂オフィシャルサイト
発売日 2017/12/01
価格 8,618円(税込)
レーティング C / 15才以上対象 (CERO について)
タギングトップ3    
タイトル概要 ロールプレイング / 1人用

スコアボード

Xenoblade2 (ゼノブレイド2)評価ランク
総合ポイント
60
難易度
2.50
レビュー数
14

スコアチャート Xenoblade2 (ゼノブレイド2)レビューチャート

0%
0-9
0%
10-19
7.1%
20-29
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21.4%
60-69
14.3%
70-79
0%
80-89
14.3%
90-100
【60点以上】
50%
【標準偏差】
19.23

ユーザーレビュー


このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足度 快適さ 難易度
5pt 4pt 5pt 5pt 5pt 4pt 3pt
総合点
95pt

GOOD!

どうしてもゼノブレイド1と比較してしまいますが、
私が個人的にRPGに求めている要素についてはゼノブレイド1でも評価されていた部分を十分に引き継いでいたと感じました。

【オリジナリティ】
「ブレイド」という一見ソーシャルゲーム用のシステムがバトルとうまくマッチして、さまざまな戦略を考えられるようになっている部分は見事だと思いました。
また「ブレイド」の中には「レアブレイド」と呼ばれる特殊個体がおり、それらは外見、声、スキルなど一線を画した特徴を持っており、彼らを収集する目的もあります。驚いたことに、20体以上もいる彼らそれぞれにボイス付きの個別イベントを用意してあり、物凄い作り込みを感じました。

【グラフィックス】
特にイベントシーンはリアルタイムレンダリングでバリバリ動きます。カットシーンがとにかく秀逸で息を飲むようなムービも多々ありました。アニメ風のモデリングで、フェイシャルモーションなども多用しており表情が豊かです。一部、可変解像度となる場面があり、急にざらついたグラフィックになることがあります。しかし、フレームレートを考慮しての仕様であれば、この選択は私にとっては○でした。フィールドのダイナミックなデザインとそれに負けない幻想的な風景も1から継続しており、特にインヴィディア、リベラリタスの風景には見惚れてしまうことが多々ありました。

【サウンド】
BGMは圧巻の一言。BGMの質でゼノブレイド1を超えることは想像できなかったのですが、少なくとも横に並ぶことを許していると思います。突出して良い曲のあったゼノブレイド1と比較すると、全体的に力の入った曲の数が多い今作という印象です。個人的には、某ユニークモンスターに使われている曲は前作を凌ぐと感じました。SEについても基本的に気持ちの良い音を選択していると思います。

【熱中度】
総プレイ時間は150時間程度で、クリア後も継続しています。このクラスのボリュームを誇ったゲームで、最初から最後までダレずにプレイできた作品は珍しいです。ムービーゲーと揶揄される本作ですが、細かくムービーシーンが配置されており、人によっては好みの別れる部分だと思います。私もコントローラを置く時間はできるだけ短い方が良いと思っており、いわゆるムービーゲーの類には苦手を感じていましたが、まさかその解に「ムービーの質を上げることで飽きさせない作りにする」を持ってくるとは予想外でした。そのくらい、今作のムービーは質が高く作り込まれています。そのため、ストーリーに引き込まれついつい先が気になってプレイ時間が伸びていくという寸法です。アニメ仕立てな話区切りの構成で各それぞれの話にタイトルがついており、話のラストはタイトルで締めるのですが、そのあたりもアニメを見ているようで、演出としてgoodです。

【満足度】
本作は尋常ではないやり込みがありますが、全ては作品を好きになれるかそうでないかだと思います。そういった意味で、ストーリーを最後までやり切ることで、すっきりとした気分を味わえ、エンディングテロップの後、まだまだこの世界に浸れるということに嬉しくなってしまう、そんな感覚を覚えました。やり込みは自分で見つけて好きに遊ぶ派だったのですが、本作においては「面倒な作業」を愛情にてやり込むという事象が起きています。

【快適さ】
グラフィックの項目でも記載しましたが、フレームレートを保つためにグラフィックを落とす決断をしたことは評価したいです。また、スキップトラベルの読み込みが完全に終わらないままキャラクターを動作させるようにした思い切りについても、買いたいと思います。昨今、なかなかこの決断をできるソフトは少ないのではないでしょうか。また、文字が大きい点も他作品ではなかなか見られない快適な部分です。

BAD/REQUEST

【快適さ】
一部UIが使いづらいです。
特にブレイド関連のシステムの作り込みが甘く、地味にストレスを与えます。フィールドスキル周りとコアクリスタル同調の仕様はアップデートを期待するレベルです。また、1から継続してアイテム関連のソートが不便です。他にはチュートリアルが見返せないといった部分もありますが、個人的にはチュートリアルは(どんなゲームでも)ゲーム内で見返すことなど無いので、気になりませんでした。分からないことなどはネットで調べてしまうので。

COMMENT

キャラクターデザインなど一部ユーザの好みが分かれやすい部分があり、万人に進められるゲームではないかもしれませんが、ハマる人にはハマる傑作だと思います。個人的にはゼノブレイド1よりも楽しんでプレイさせてもらいました。まだまだたっぷり2か月くらいはやり込めると思っています。
また、一部グラフィックの低下を快適性とバーターした判断は間違っていると思いません。UIなど使いづらい部分がストレスとなり、快適ではないと感じられる部分もありますが、他作品ではなかなか見られない部分の快適性を改善した点を評価して快適さは4点としております。

32型TV使用。やり込み時は携帯モード使用。プロコン使用。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
AELCさん [2018/02/07 掲載]

このレビューはオススメ?はい いいえ


このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足度 快適さ 難易度
5pt 5pt 5pt 5pt 5pt 3pt 4pt
総合点
94pt

GOOD!

バトルがとにかく楽しい。コンボをつないだり防御や回復行動をしたりするために仲間を切り替え、時には移動し、時には地形をも利用する。戦闘システムは独特で複雑なものの、それゆえにうまくハマったときにはどっぷりと浸れます。

フィールドは巨大な生物の体表という設定ゆえに、非常に独特な構造をしており、起伏にも富んでいます。

音楽はいずれもシーンにマッチしているだけでなく、個々のクオリティも最高で、なおかつ燃える曲や癒しの曲など、バリエーションにも富んでいます。

グラフィックはシリーズとしては歴代最高クラスで、他のRPGと比べても遜色はない出来だと思います。また、過去作はやや演出面が地味だったのが、必殺技といった要素の導入により豊かな表現になっています。

ロードはこの手の広大なフィールドをウリにしているゲームとしてはトップクラスの短さで、フィールドと戦闘は完全なシームレスとなっているなど、すこぶる快適です。

BAD/REQUEST

先に述べたように、戦闘システムはかなり複雑で、なおかつゲーム内チュートリアルは後で振り返ることができないのがネック。

フィールドも複雑なのが魅力でもあり欠点でもあるといったところで、目的地を示すガイドはあるのですが、それに沿っても迂回や仕掛けを解くなどしなければならない場面が多々あり、ライトユーザーにはちょっと苦しいものがありそうです。

シナリオは2周目をプレイすれば腑に落ちる場面ばかりなものの、1周目ではセリフの示す意味が理解できない会話が随所にあり、ある程度自分を無理やり納得させる必要があります。
また、困窮した世界設定の都合上、特定の集団や行為を過度に悪辣に描き、またそれを非難させるシーンも多く、やや鬱屈とした気分にさせられます。

COMMENT

全編携帯モードでプレイ。
前作(ゼノブレイド)と比較した場合、グラフィックとフィールドは勝り、音楽は同レベルの高さ、シナリオと快適性は劣り、総合的な完成度はやや落ちるといった具合です。
お世辞にも万人向けと言える内容ではないですが、ハイクオリティなゲームであることには間違いなく、ゲーマーを名乗る人には絶対に遊んでほしい作品です。
現在では低難易度モードの追加や数々のアップデートによる改善によって、発売当初に比べ遊びやすさがかなり改善されているので、それも踏まえると相当面白いゲームに仕上がっているといえるでしょう。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
虚弱体質さん [2018/05/04 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足度 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 4pt 4pt 3pt 2pt
総合点
77pt

GOOD!

①シナリオ
「一人の少年の壮大な成長記」がテーマに描かれた本作。シナリオがチャプターわけされていて、それぞれのチャプターの終わりには必ず胸が熱くなる展開があるという神仕様。中盤まではとにかく毎回チャプター終わりに泣いていた。敵に妙に肩入れする展開もあって、後半はやや尻すぼみするものの、最後はやっぱり神仕様でたまらない余韻に浸れる。

②キャラクター
味方キャラには嫌なキャラクターがいなくて、全員が愛らしい性格をしていて、とてもよかった。あまりに現実離れしたメリハリボディすぎて少しひいてしまうところもあったが、キャラデザが良い。

③バトルの楽しさ
本作最大の見どころかもしれない。このゲームは説明書が不足しているので、どうやったらコンボ決まるのかとか属性玉とかそういったのが中盤くらいまで全く分からず、単体の技を連打しているだけだったのだが、そういうシステム周りが分かった瞬間、戦闘が神がかり的に面白くなり、戦闘の楽しさがとまらなくなった。HP多い敵に一度のコンボで400万近いダメージを与えられたときは本当に気持ちよかった。
戦闘については、割と早めにネットとかで軽く情報収集して、やり方を勉強しておくと楽しめると思う。

④音楽
耳に残る熱い音楽が多くて、ゲームを終えた今でも名シーンとともに脳内にBGMが流れる。良い仕事です。

BAD/REQUEST

システム周りに少しアラが目立つ。

①「地図が見づらい。結果、どこが目的地かよくわからない。」
目的地までの絶対値的な距離だけはわかるので、目的地の近くにいるのはわかっているのだが、一向にその場所までたどり着けないことがざらにあった。もう少し目的地に対する目印的なものをはっきりとつけたほうがよい。
ただ、アップデートファイルで幾分かだけましにはなっているので、ぜひともアップデートを。

②「フィールドスキルが使いづらい。」
いちいちキャラクターにブレイドをつけないと、フィールドスキルが発生しないのもとても面倒だった。どのキャラクターがどのスキルがあるかをいちいち一人ずつ調べて、ちょこちょこつけかえてというのがめんどくてしんどい。わざわざつけかえなくても、ブレイドを所持しているだけでフィールドスキルが使える仕様にするべきだった。

③「ムービーが長い。」
これは、良いととらえる人もいるかもしれないので、一長一短なのかもしれないが、私にとってはとにかくムービーが多く、その時間が長かった。ムービー中は、会話スキップが一切できないのがストレスで、せめてボタンを押したら会話が先に進むような形にしてもらえると助かった。
体感的に、このゲームはアニメを見ている中で、一部でキャラクターを動かせるというような感覚に陥った。

以上、この3点がこのゲームの弱点。

COMMENT

まず、この作品は一つのJRPGの最高到達点なのではないだろうか。
シナリオ、演出、音楽、キャラクター、バトルの楽しさ。
確かに細かいところでアラはあるが、それを補って余りあるほどの良いところが溢れていて、結果傑作といえると思う。

前作がそこそこ好きだったので、スイッチを買ったもののやるソフトがないのでこのソフトだけ購入したが、このソフトだけでスイッチを購入してよかったと心底思っている。
AMAZONなどでも未だにこのゲームは値崩れしておらず高値を推移しているし、みんなが認める傑作なのだろう。

攻略時間は150時間だったが、いまだに全部のクエストを終えたわけでもないので、やりこみは豊富。購入前は、「はやりのエクスパンションパスとやらで、追加シナリオがある」と聞いて嫌な予感がしていたのだが、全くの杞憂、ボリュームは特大。コストパフォーマンスが高すぎる。

昨日ラスボスを倒してしまった今は、ただただこのゲームが終わってしまったことの喪失感でいっぱいである。

本当に良いゲームです。大変おすすめします。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
AMAZON太郎さん [2018/02/07 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足度 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 4pt 4pt 1pt 3pt
総合点
71pt

GOOD!

王道ながら丁寧なシナリオ構成と挑戦的な演出の数々。
コメディタッチなノリからシリアスなシーンまで、今作はどこまでも少年アニメの雰囲気を忠実に表現しています。
元々ゼノシリーズは演出にこだわる傾向があり、ゼノブレイドシリーズにおいてはそれが顕著でした。
長いムービーシーンをこれでもかと詰め込み、息をもつかせぬ展開でユーザーに休息の暇を与えません。
まさにアニメを見ているような感覚です。
キャラクターの造形は前作から大きく変化を遂げましたが、根幹の要素は相変わらず。
プレイしていればいつものゼノブレイドの空気を味わえる筈です。
広大なマップ、作り込まれた絶景、奥深い戦闘システム。
特に今作の戦闘に関しては、ゼノブレイドのようなシンプルさと、ゼノブレイドクロスのような自由度を兼ね備えており、様々な戦略を試すことが可能です。
ゼノブレイドではレベル帯による補正が厳しく、難易度が体感的に高くなる傾向にありましたが、今作ではそのような縛りが緩和されているため、マイルドな調整になっているように感じられます。
マップについてはアルス単体に限ればオープンフィールドとなり、エリア間の移動から屋内の出入りまで、全てかシームレスになりました。
この辺りはゼノブレイドクロスの開発思想を取り入れているように感じられます。
シリーズをより発展させたいという、開発者の熱意が伝わります。

BAD/REQUEST

表面的な部分が発展を遂げている反面、内面的な部分ではまだまだ未熟さを感じます。
その主な要素がクエスト、及びそれと関連するゲームシステムです。
今作はクエストの内容が濃厚となり、代わりに総数が減少しました。
ただ、数こそ減れど、工数を加味するとそこまでボリュームに大差はありません。
何故ならクエストが中々終わってくれないからです。
一つ目的を達成したら、更に次の目的が提示されます。
報酬はクエストそのものが終わるまで受け取れません。
通常、目的が連続する場合は、その区切り毎にクリア扱いとするのが主流です。
多くのゲームではクエストを小刻みに分割することで負担を削いでいます。
しかしゼノブレイド2 では要求される全ての目的を達成するまでクリア扱いとはなりません。
よって課題が連続することになり、終わりが見えません。
一つのクエストが長いだけでも苦痛を伴いますが、更にレアアイテムの取得や長距離の移動、強敵の討伐を要求されます。
つまり探索、捜索を要求されます。
この二点について、大きく足を引っ張る要素がマップ。
ゼノブレイド2 のフィールドは過去作よりもより立体的にデザインされています。
しかしマップは平面的に描写するのみで、目的地に近い筈なのにマーカーが見えない、ということは普通。
描写範囲も狭いため、周りに何が存在するのか把握に苦労します。
つまり移動が苦痛であり、面倒なのです。
どこでどんなアイテムが採取できるかも記録してくれません。
目的のアイテムを集めるだけでも苦労を伴います。
よってクエストのクリアに一日を要することも珍しくはありません。

COMMENT

前作までとはテイストを違えながらも、高い完成度でまとめられた本作。
RPG通であればプレイして損はない筈です。
システムに不親切さはあるものの、クエスト関連を除けば不満はありません。
ゼノらしさを保ちつつ、ライトな雰囲気に寄ったゼノブレイドシリーズだからこそ作れるタイトルであると言えるでしょう。
次回作にも期待します。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(未クリア)
ヒカルさん [2017/12/26 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足度 快適さ 難易度
4pt 4pt 5pt 4pt 3pt 1pt 3pt
総合点
68pt

GOOD!

このレビューでは、『ゼノブレイド』を『前作』、『ゼノブレイドクロス』を『クロス』と表現します。
【オリジナリティ】
前作同様、巨大な生物の上に広がる大地というのがオリジナリティがあってGOOD!
【グラフィックス】
これも前作同様、幻想的なフィールドを高いグラフィックできれいに見せている。秘境と呼ばれる息をのむような絶景ポイントが各フィールドに点在しているので、探し歩くのが楽しくなる。
【音楽】
名曲しかないと言われた前作と同じチームが作っているだけあって、非常にハイクオリティに纏まっている。草原、荒野、雪原と様々なフィールドがありますが、雰囲気に合わせた良い曲ばかり。感動的なムービーでは雰囲気に合わせたボーカル付きの曲、通常戦闘では飽きが来ない、思わず口ずさみたくなる曲。特に良いのが、味方覚醒からの中ボス曲。まさに負ける気がしないといった熱い曲に仕上がっているので、是非プレイして聞いてほしい。
【熱中度】
バトルシステムが非常に面白い。ブレイドによる攻撃(ブレイドアーツ)と、ドライバーによる攻撃(ドライバーアーツ)を組み合わせて戦う。ブレイドアーツは特定の属性順に発動することで最大3段階まで繋ぐことが出来るコンボとなり、敵に効率よくダメージを与えることが出来る。ドライバーアーツで敵に状態異常を付与ながらブレイドアーツを使うことでフュージョンコンボが発生し、倍以上のダメージをたたき出すことが出来るため、戦闘を有利に進められる。
しかし、戦闘の面白さを実感出来るのはブレイドが出そろってくる終盤なので、そこまではやたらHPの高い雑魚的を我慢して時間をかけて倒す必要がある。

BAD/REQUEST

【快適さ】
まずはマップの見にくさが目に付く。どこがどこに繋がっているのか分かりにくく、探索しづらい。また、フィールドによって、マップの入り口が上側だったり下側だったりするので、どっちを向いているのか、分かりづらい。
次にUIが酷い。アクセサリを探していても、欲しいものが見つからない。ソート機能があるのだが、名前、レアリティ、全ての3択である。名前聞いてどんなアクセサリか分かるはずもなく、レアリティに至っては3段階しかない上に、ほぼ全種類、同名のアイテムでもレア1のものからレア3のものまであるので、存在しないようなものである。しかもアクセサリはスタック出来ないため、何百とあるアクセサリを片っ端から探していく必要がある。効果順ソート若しくはアイテムスタックが無いと、探すのに骨が折れる。クロスからまったく成長していないのでがっかり。


そして何よりも、ブレイド同調がランダムな点。ブレイド同調は、各ドライバーにアイテムを使うことで行えるが、同調したブレイドは他のドライバーで使うことが出来ない。貴重なアイテムを使うことで同調しているドライバーを変更することも可能だが、当然勿体ないので手は出しづらい。

ブレイドは、アタッカー、ヒーラー、タンクのいずれかに属している。ドライバーの初期ブレイド(物語終盤まで外すことが出来ない)にも当然それらのロールが振り分けられており、初期ブレイドと違うロールのブレイドと同調した場合、はっきり言って使い物にならない。何故かというと、NPCの操るドライバーは、状況によって勝手にブレイドを変更することがあるため、ヒーラー役にアタッカーのブレイドを装備した結果、回復が追い付かずに全滅ということが多々ある。残念ながら3体のブレイドは切り替える毎にクールタイムが発生するため、回復が必要な時だけ使うような都合のいいことは出来ない。

これらのせいで、最終的なパーティがほぼ固定されてしまうので、人によっては飽きが生じるだろう。せっかく面白いシステムなのに、それを実感するまでが非常に時間がかかってしまい、勿体ない。

COMMENT

前作やバテンカイトスを作っただけのことはある、名作といってもいいでしょう。前作から大きく変わりアニメチックになったキャラデザに多少の不安を覚えたが、蓋を開けてみれば杞憂だった。重厚な物語にはゼノシリーズらしさを感じることができ、シリーズファンや前作ファンならドキっとするようなシーンがいくつか見受けられる。ただ、シリアスなシーンでは、露出の多すぎるヒロインの恰好に、アクションシーンではヘルメットを首から下げている主人公の恰好に違和感を感じることがあった。また、伏線もなく実は○○でした!というのが多すぎる。望むなら敵味方問わず、もう少しキャラクターを掘り下げ、心理描写や伏線を増やし、深みのあるストーリーにして欲しかった処か。

前作、クロス、今作ともに、UIでの進化が無かったのが残念だ。しかし、ゲームとしての面白さは進化し続けている。これらゼノブレイドシリーズの3作品を良いとこどりしたようなゲームをいつかはプレイしてみたい。モノリスソフトさんの次回作にも期待が出来る。

プレイ時間:100時間以上(クリア済)
前作信者さん [2018/02/07 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足度 快適さ 難易度
5pt 3pt 4pt 3pt 3pt 2pt 4pt
総合点
65pt

GOOD!

・バトル
今作一の魅力。戦闘には二つのコンボがある。ひとつのドライバーコンボはアーツごとのリアクションを繋いでいくコンボで、もうひとつのブレイドコンボはブレイドの属性攻撃を繋いでいくコンボ。それぞれを同時に達成するとフュージョンコンボとなり、戦闘を有利に進めることができる。

ブレイドコンボを完成させると、大ダメージに重要な属性玉というのを敵に付与できる。そのためにドライバーコンボを合間に挟むことで、制限時間を緩和することができ、それがフュージョンコンボとなる。属性玉をいくつか付与できたら、チェインアタックで大ダメージを与えられる。属性玉は反属性の攻撃を与えると壊しやすくなり、壊すとチェインアタックをもう一順できる。

・フィールド
シリーズ通してフィールドが魅力。他作品には珍しく高低差がある。

・設定
アルスという巨大な生き物の上に人が暮らしている。

・ストーリー
なんか終盤は迫力あった。

BAD/REQUEST

・ブレイドがランダム
・リアクションが少ない
・パーティ編成の窮屈さ
プレイしていると上記のことで不満を感じた。ドライバーごとに新たに召喚できるブレイドはランダム。そのブレイドによって武器やロール、属性が決まるので、物語中盤は思ったようなパーティ編成を楽しめなかった。人によっては終盤でも不自由を感じると思う。

・独特な攻略法を求められる
途中、変わった攻略法を求めてくるボスが何体か出てくる。難しいというより面倒臭さを感じる。特に反射を持ったボスには、最初どうして負けているのか分かりづらかった。

・説明が雑
・説明を見返せない
戦闘システムはそんなに複雑ではないはずだが多くのプレイヤーを困惑させたのは、説明不足やそれを後から見返せないところにあると思う。それならそれで、見ただけでわかりやすいUIならよかった。

・敵がバトルシステムを見越した上での強さ
本来は問題ない点だが、前述の説明のわかりづらさで、人によっては減点対象になりかねない。

・メニュー画面の演出が長い
・特にボイス
メニュー画面でキャラクターのボイスが入る部分の演出が長い。特に傭兵団で、全員が成長して帰ってきたときはすこし長いと感じる。
ほかにもメニュー画面自体も、凝ってはいるのだがそれゆえに素早い操作を受け付けない点もすこし不満。

・マップが見づらい
左スティック押し込みでマップ拡大できるが、全容を見ることができない。スキップトラベルをマップ代わりに利用することもできるが、その場合はいちいち世界から現在地を選択しなければならないので手間。しかし、まともなマップはそれしかない。
おそらく探索が好きな人や隅々まで探索しなければ気が済まない人ほど、今作は不満に思うかもしれない。

・ハナちゃん改造
レトロ風味のアクションミニゲームが、レギュラーキャラクターの強化に必要となる。そのキャラが気に入ったなら何週も遊ばなければならなくなる。アクションが苦手な人や興味のない人にとっては苦痛。

COMMENT

良くも悪くもこだわりを強く感じる作品だった。作中の面白さは、終盤に偏っていてすぐにはわかりにくいかもしれない。

戦闘はとても楽しかった。しかしそれを阻害する要素もいくつかあった。
戦闘以外にはあまり興味がなかったので、評価に否定的な意見が多くなってしまった。

使用コントローラはジョイコン。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
唐辛子くん三号さん [2017/12/26 掲載]

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このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足度 快適さ 難易度
4pt 3pt 3pt 3pt 3pt 2pt 2pt
総合点
60pt

GOOD!

ゼノブレイドシリーズは1とクロスプレイ済みです。

○オリジナリティ
広大な世界とMMORPGに近いゲームシステムというのは前作1を引き継ぎつつ、まったく新しいブレイド仲間システムを組み込むことで戦闘が斬新かつ面白いものになりました!敵の体制を崩す→倒す→打ち上げる→打ち落とすというドライバーコンボ。必殺技を繋いでその属性ごとに追加効果を発動させるブレイドコンボ。それらを同時に発動させるヒュージョンコンボ。ブレイドコンボにより属性玉という玉を貯めて満を持して発動させるチェインアタック!このコンボをいかに上手く発動させるかで戦闘難易度が格段に変わり、桁外れのダメージを敵に叩き込む快感は良かったです。
MMORPGっぽいシステムと書きましたが、MMOで使われるリキャストという概念があり、大抵の場合は時間(数秒~数十秒)で攻撃アーツを使用できるというのが定番なのですがこのゼノブレイド2では攻撃回数でリキャストが溜まる仕組みというのも斬新でした。攻撃をしてアーツをリキャストする→アーツを使用して必殺技を貯める→必殺技を使用してブレイドコンボを叩き込む→属性玉を敵に付けて高威力チェーンアックをぶちかます!つまり「うまく攻撃すればするほど加速度的に強力なダメージが出せる」という仕組みになっているのは面白かったです。

○グラフィック
前作ゼノブレイドの比べてはるかに綺麗になりました。とくにアニメチックなキャラクターの仕草や表情はすばらしかったです。今作はイベントシーンが多用されていてまるでTVアニメを見ているようなシーンが多いですが、その演出力たるやすさまじいの一言!
前作ゼノブレイドもイベントシーンの演出力は凄かったですが、今作もそのへんは磨きをかけてきたという感じでした。

○音楽
世界観に合った曲がたくさん使われていて、戦闘曲も盛り上がるものが多かったです。
また今作はボイスが大量にあるので声付きイベントシーンが多かったとも感じました。

○王道さ
キャラクターデザインを見ればわかる通り、アニメちっくなデザインでまさにそのまんまのキャラクター性です。意外性とかまったく無し、見た目そのままのキャラクターたちで極めて王道なためキャラクターを嫌いになるとかはあまり無いと思います。
少年王道ものであり、ギャグシーンも多く、ライトノベル的なかわいい女の子のシーンなどもかなりあります。キャラの見た目が気に入った!という方なら間違いなくハマれると思います。

○SF
個人的にですが、この作品はSF作品です。大好物です!

BAD/REQUEST

○フィールド
広大で美しいフィールドなのはゼノブレイドシリーズの定番なのですが、残念ながら今作はやや狭いというかあまり絶景というフィールドがありません。前作ゼノブレイドのときは広大と感じるフィールドを探索し秘境を見つけてと走るだけで楽しかったのですが、今作はそれを感じずらいフィールドデザインになっていると感じました。
世界観的にアルスという巨獣の上に人類が住んでいるという設定なため、島々と転々と移動しているだけで広大な世界を冒険してる感じが無かったのが残念でした。

○世界観・キャラクター
これは個人の好みによるところですが、ゼノブレイド1に比べてキャラもストーリーも世界観もすべて魅力が下がりました。キャラデザインの方向性がゼノブレイド1と全然違うのですが、ストーリーやキャラ性などもそれに合わせて全体的に軽いというか深夜アニメのような感じになったかなと思います。前作で大人気キャラのラインやダンバンさんやリキのようなキャラはほぼ出てきませんし、個人的に主人公レックスはシュルクほど魅力的には思えませんでした。そういうキャラを期待するとがっかりします。ただこれは好みの問題なのでキャラデザが好きな方はきっとハマれるのではないかと思います。

○ブレイドシステム
今作の肝であり、ゲームの中心となるブレイド仲間システム。戦闘では斬新で面白いのですが管理がとても面倒です。ブレイドを仲間にするにはクリスタルを使用し運よくお目当てのブレイドを引き当てないといけません。またフィールドで使用するスキルなどがありそれもブレイドがいないとまともに探索もできません。そして数十人にもなるブレイドを仲間にしてすべて管理しないといけません。育成もしなければスキルは育ちませんし、戦闘で主に使用するレアブレイド(強力な仲間ブレイド)も育成しなければ使い物になりません。またフィールドで使用するスキルはPTに組み込まれている仲間のスキルしか使えないためその度に仲間を入れ替えて、また戻してという作業が要ります。本当にとても面倒くさいです。
このせいでフィールドを探索する楽しさが激減します。
またキャラクターに対してメインブレイドという「外せないブレイド」が存在します。これがあるせいでゲームの自由度が激減します。例えば主人公を盾役にしたくても、主人公のメインブレイドであるホムラは攻撃型です、でも外せません、この時点で主人公は完全な盾役にはなれません。このキャラは回復役をやってほしいな、と思ってもメインブレイドの制限がありさらに運よく回復のブレイドを引き当てない限りはどうにもできません。せめて4人PTにできたらよかったのにと、、、思います。

○快適性
上記に書いたとおり、ブレイドシステムがかなりゲームの快適性を殺しています。面倒なことが多くやる気を削ぎます。

○タイガータイガー
ゲーム内ミニゲームがあるのですが、びっくりすることにそのミニゲームがメインキャラの育成に必須です。そのミニゲームで獲得できるアイテム以外ではそのキャラの育成ができません。たとえミニゲームなどやりたくなくてもそのキャラを育成するためには我慢してやる以外に道がありません。ドラクエなどを遊んでもカジノすらやらない自分にとっては苦痛でした。これだけはちょっと製作者の押しつけが酷いと思います。

○キズナグラムが無い
1のキズナグラムが徐々に発展していくのが最高に楽しかったのになぜ廃止したのかわかりません。

COMMENT

ゼノブレイド2、とは銘打っていますがこれはゼノブレイド1の正統続編ではありません。
続編ではない、というのは「1に比べて変わり過ぎているから」です。

戦闘システムから雰囲気などまでまったく別物というほど変わっています。
新しいシステムやアイデアを組み込むのは良いことだと思いますが
変わり過ぎてしまって前作で良かった部分が多く無くなっています。
そしてすべてがブレイドという新しいシステムを生かすためだけの土台にされています。
前作にはまだかわりやすさやシンプルさがありましたが
今作が戦闘もとても複雑です(それでもクロスよりは簡単だと思います)。
キャラや世界の雰囲気も前作よりアニメ寄りな感じになってしまい
前作がSF超大作とするなら今作は面白い深夜アニメという感じでした。

けっこう酷評していますが、JRPGとしては十分面白いです。
とくに戦闘は桁外れのダメージを出したときの爽快感は素晴らしいです!
ただ前作ゼノブレイド1が「シンプル」「王道」「広大」という
三つの柱を完璧に一体化させた神RPGだったのに対して比べてしまうと
物足りなさを否めないといった感じです。

新しいゲーム性やアイデアに挑戦したことは高く評価できる反面
シンプルさや遊びやすさ、自由度やプレイヤーの気持ちというのが
あまり考慮されていないように感じました。

1、クロス、そして2と毎作別物というほど変えてくるゼノブレイドシリーズ。
もうそういうシリーズものとして割り切ってしまった方が良いのだろうと思います。
個人的にはクロス方面の自由度を高めた方向性の次回作(があるなら)期待します。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
yudayaさん [2018/02/07 掲載]

このレビューはオススメ?はい いいえ


このレビューだけを表示する  127人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足度 快適さ 難易度
4pt 4pt 4pt 4pt 1pt 2pt 3pt
総合点
59pt

GOOD!

本作はVer.2.0.0をTVモードでプレイ。レビューは2周目(強くてニューゲーム)を少しだけプレイした時点で行っている。

■ ■ ■

【ゼノシリーズの世界観をしっかり踏襲】
 ゼノ的な「背景(物語的な意味でも、フィールドの見た目的な意味でも)」がしっかり描かれている。MMOのようなオートアタック&スキルバトルも健在。背景で巨大ロボットが戦闘をしているなか進むエリアもある。
 第3話以降はストーリーにも動きが出てきて、先が気になるようになる。


【気持ちのいいバトル】
 序盤こそやれることが少ないが、後半になるとリキャストがうまく回るようになりテンポよくアーツを連発できる。キャンセルの仕様も合わせる「テンポよくボタンを押す気持ちよさ」が感じられるバトルである。


【アニメパートの演出】
 第4話の廃工場における巨大ロボット登場シーンに代表されるが、アニメパートの演出に面白いものがいくつもある。


【今風のキャラデザイン】
  露出や胸の大きさ等の気持ち悪さはあるものの「ゼノブレイドクロス」からは格段の進歩で親しみやすい。

BAD/REQUEST

 不満点を書くのに疲れる。とにかく不満点が多いのである。多くの人が「UIが悪い」「ヘルプがない」と言っているが、それはあえて省略した。

■ ■ ■

【窮屈で不自由なマップ、狂ったレベルデザイン、不必要な制限】
 「ゼノブレイドクロス」と比較するとドールによる飛行ができない点や、落下ダメージの影響、ジャンプで登れるかどうかが非直感的で移動の制約が強い。そんな中、敵の密度が高く、明らかに場違いな強敵なども配置されているため、非常に窮屈で不自由さを感じるマップである。序盤の「グーラ」はとくに顕著でとにかく酷い。まごうことなきクソ要素である。
 後半に行くと、ほぼ一本道のマップになる。一本道のほうが「自由」を感じてゲームに集中できるというのは皮肉である。しかし、終盤はフィールドスキルが必須になる場面が増え、フィールドスキルのためだけにブレイドを組み直し、すぐに元に戻すという操作を何度も繰り返した。愚の骨頂としか言いようがなかった。これについては後述する。


【複雑にしすぎた結果、不自由なバトル】
 「ロール制」「ドライバーコンボ(武器種)」「ブレイドコンボ(属性)」の3つをもとにバトルを行うことになるが、正直なところ、制限が強すぎて面白くないと感じることが多かった。ハナにはある程度自由度があるが、強化にシューティングゲームが必須なので論外である。
 「ドライバーコンボ」は同じ武器種でもキャラクターによってブレイク・ダウン・ライジング・スマッシュのうち、どの効果があるのかマチマチなので、驚くほど使いにくい。 アーツに付与されるドライバーコンボ効果は武器種かキャラのどちらかだけに依存すべきだったと思う。
 「ブレイドコンボ」も繋がらない属性があるなど、非直感的で理解不能かつ不自由だ。どの属性でも繋がるが「悪臭封印」などの特殊効果が発動するのは一部だけというやり方もあっただろう。封印効果といえば「スパイク封印」はあってよかったのではないか。このせいで、敵HP残り半分からチェインアタックで一気に倒しきることを強制されている感があった。また雑魚戦で「増援封印」をつける前に増援が来て終わらないバトルもあった。


【噛み合わない難易度設定とストーリー】
 ボス連戦の間に一旦宿屋に戻れるのは攻略に詰まらないようにするためのゲーム的な「嘘」だが、ストーリーテリングとしては大きな瑕疵である。現実に引き戻されてしまう。攻略を検索したら「いったん宿に戻ってレベル上げすることを推奨」といボス戦もあり、失笑してしまった。
 難易度といえば、雑魚戦は前半はテンポ悪く時間がかかり、後半は最初のブレイクがレジストされるかどうかで大苦戦するか楽勝になるかが分かれていた。雑魚戦はそれでも良いが、ボスも同じような状況になっており、攻略の達成感が感じにくかった。ボス戦はチェインアタックで一気に削れるかどうかみたいなゲームであり、粘り勝ちみたいなシーンはなかった。


【多すぎるロード画面】
 個々のロードが特別長いわけではないが、基本的な流れが「少し移動→(Loading)→ カットシーン → (Loading) → 少し移動→ (Loading) → カットシーン 」なので、ロードのせいで萎えてくるタイミングが多い。後半はカットシーンのつなぎにもロードがあるので「またかよ……」と思った。全滅後のリトライは早いので、そこに力を注いだのだろう。でも、そこじゃないんだよね……。


【なぜメインキャラの強化にミニゲームが必須なのか】
 シューティングゲームがしたくてゼノブレイド2を買ったのではない。ミニゲームがあること自体はよいことだが、なぜ主要キャラの強化に必須としたのか。一応2周目以降は代替手段があるが、1周目についてはイージーモードが用意されているぐらいで回避できない。どうしてもやってほしいらしいが、難易度の問題ではないのだ。これに付き合わされるプレイヤーのことを考えてほしい。


【ランダム要素に偏り過ぎなゲーム体験】
 クエスト完了のために収集するアイテム、アシストコアの作成に必要な材料、ブレイドガチャなど、ランダム性に支配されている要素が多すぎて、最初から諦めてやらなかったものがたくさんあった。
 固有グラフィック&クエストありの「レアブレイド」は特定のクエストやネームドモンスターの初回撃破で確定入手のようにしてほしかった。
 現行のランダム入手だと、入手が後半すぎてブレイドクエストがレベルに見合っていないなど、いろいろと問題が起こりすぎる。フィールドスキルも同様の理由でゲームデザインが機能していない。


【ストレスが溜まるだけのフィールドスキル制限】
 たくさんあるのに初見時ではほとんどフィールドスキルのレベルが足らず解除できない。「調べる→長い立ち絵付きエフェクト→ダメでした」の連続でイラッとしかしない(一応Aボタンで短縮できる)。そのうち学習してフィールドスキルそのものを無視するようになった。
 しかし、ストーリー上どうしても必要な箇所があるので、ここは違うなと無視してると先に進めなかったりする。逆にきっとここは必要なんだろうと思うと全然違ったりする。設計が悪い。
 またフィールドスキルが必要な場所では一度発動すればいいのかと思ったら、ものによっては通行時に毎回フィールドスキルの発動が必要だったりする。全滅場所が悪いと、再度 フィールドスキル発動のためのブレイドの組み換えが必要で大変なストレスだった。愚かとしか言いようがない。

 メインストーリーの進行上必要なフィールドスキルは取得がかなり簡単(好みのポーチアイテムを4回使用)だが、それが意味するのは「フィールドスキル にレベルは不必要」ということである。「集中力Lv2」などレベル段階を設けること自体が誤りなのである。開発者は自分たちで問題点に気づいているのだ。わかっているなら思い切って削除すべきだった。


【サブクエストが基本的に詐欺】
 クエストを達成したと思って戻ると「ついでだからあれもやってよ」と言われて報酬がもらえない。これはブラック企業や日本の過剰なサービスに対する風刺なのだろうか。
 おそらく「単純なお使いではつまらない」という意見への回答だろうが、そうであるならサブクエストの数を減らしてストーリー要素を増やし、もっと掘り下げて、クエストというよりむしろサブストーリーと呼べるものにするべきだろう。こんな詐欺仕様なら単純なお使いクエストのほうがなんぼかマシである。
 もちろん単純なお使いクエストもある。「100個集めてこい」みたいなクソだけど。


【飛び散るアイテム】
 飛び散って下の階にアイテムが落ちる。絶対何かが落ちる位置に宝箱が置いてあったりする。嫌がらせだろうか?

 etc...

COMMENT

【《売り》を自覚して、純度を高めてほしい】
 ここまでの書き方から、めちゃくちゃなクソゲーということになりそうだが、それはそれで違う。
 対照的なのが「FF15」だ。あちらはゲーム性や物語性の根本が壊れていてキャラクター以外に《売り》がないので、いくら磨きをかけたところで駄作である。逆に「ゼノブレイド2」は根本はしっかりしていて熱中できるかわりに、無駄で無意味なストレス要素がプレイの満足度を奪っている。

 確かに、「ゼルダBotW」がオープンワールドを再定義したことや、「DQ11」がドラクエらしさを維持しつつ今風のプレイ環境に合わせたことを考えると1段か2段ほど落ちるゲームである。とにかくうんざりするほど押し付けがましい。このゲームを楽しむためにはストレス要素も面白さだと思える信仰心や、ゲームそのものの欠点を無視したり過小評価する鈍感力が必要だ。

 しかし、ゼノシリーズの唯一無二とも言えるような衒学的SFっぽさや巨大な生物や人工物の上で生活する人類という《非日常感》は健在である。期待は裏切っていない。戦闘ではテンポよくボタンを押すことの気持ちよさを得られるように作れているし、キャラクターの成長要素も十分にやり込める。これが欠点が多いながらも本作が愛される理由だろう。
 このようにスタイルを持っていて尖ったものが作れるのだから、尖りすぎて苦痛な部分、無駄になっている部分をなくすチューニングが加われば傑作になっていただろう。

 そしてそれは確実にできる。私たちはその例を知っている。新海誠の「君の名は。」が作家性を維持しつつ、時代の要請に合わせたことや一般層向けに若者向けにちゃんとチューニングした結果、オタク以外にはほぼ無視されていた存在から一気に「(宮崎駿以後の)次世代の才能」としてスターダムにあがった。庵野秀明の「シン・ゴジラ」はエヴァ的なセンスと「在来線爆弾」のような特撮の想像力を融合させ、国民的怪獣「ゴジラ」を再創造した。

 「君の名は。」では東京がキラキラしたものとして描かれるが、都会には都会なりの汚さはある。でも、そんな現実に引き戻すような要素は描く必要ないし、そもそも尺の無駄だ。 「ジン・ゴジラ」 は人間ドラマを省略し、徹頭徹尾「日本vsゴジラ」を描いた。ゼノブレイド2も同じだ。
 ブレイドを育て、ブレイドクエストを体験するのは面白い。でも、仲間にしたいレアブレイドが運が悪いと手に入らないのだ。そんなランダム性なんていらない。クエストやネームドモンスター撃退の報酬で確定入手でよいではないか。フィールドスキルのためにいちいちブレイドのエンゲージを組み直したくなんてなかった。シューティングゲームを繰り返す気になれずにハナの強化は最初から諦めた。ロードの短縮は全滅後ではなくカットシーンのつなぎ目にこそほしかった。

 楽しんでプレイしているのに、水を差すような要素はいらない。もっとこのゲームの《売り》を遊ばせてほしい。もっと削って磨いてノイズを減らして、その魅力を思う存分堪能させてほしい。そう思わせるポテンシャルがあるゲームなのだから。

プレイ時間:40時間以上60時間未満(クリア済)
十年一剣さん [2018/10/07 掲載]

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Xenoblade2 (ゼノブレイド2)
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  • 対戦が燃える!
  • 協力プレイで盛り上がれる
  • 音楽・サウンド効果が優れている
  • 原作物で原作ファンにオススメ
  • 少しの時間で楽しめる(息抜き)
  • 長い時間楽しめる(やり込み)
  • 残酷な内容…
  • わかりやすい内容・操作性
  • めちゃくちゃ難しい難易度
  • とにかく退屈な内容…
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  • 是非続編を出して欲しい!
  • ゲームのシステムが優れている
  • 爽快感抜群でストレス発散できる
  • Wi-Fiとの相性がバッチリ!
  • プレイヤーで好みが分かれるソフト
  • とにかく簡単な内容
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