ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド レビュー

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
発売元 任天堂オフィシャルサイト
発売日 2017/03/03
価格 7,538(税込)
レーティング B / 12才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク 【 Amazonレビューも参考にどうぞ 】
タギングトップ3
タイトル概要 オープンエアアドベンチャー / 1人用


オリジナリティ グラフィックス 音楽 熱中度 満足度 快適さ 難易度
5pt 5pt 5pt 5pt 4pt 3pt 4pt
総合点
89pt

GOOD!

オリジナリティ、熱中度【5点,5点】
今までのゼルダは、ストーリーやダンジョン、街に行くときでさえも
必須アイテムを予め手に入れておき、決められた順序に従い、攻略する必要があった。
しかしBotWでは、このゲームの攻略に必須なアイテムが最序盤で全て手に入ってしまう。
そしてそこからの攻略の手順はほぼ自由である。
どの街、祠、ダンジョンから手をつけてもいいし、いきなりハイラル城に赴き
厄災ガノンに挑むこともできる。

目的地に行く手段は1つではない。馬を捕まえて街道を行くも良し、山をひたすらクライミングして
高所からパラセールで飛んで行くも良し、木を切り倒してビタロックで力を溜め、
木に乗って飛んで孫悟空の気分を味わいながら行くも良し、という自由度を誇る。

魔物の処理の仕方だって1つではない。剣で斬り刻むも良し、弓でヘッドショットを狙うのも良し、
爆弾タルを炎の弓で爆発させるも良し、周りのオブジェクトを押して転がしたり、
マグネキャッチで掴んで殴るのも良し、寝ているところを背後から忍び寄りステルスキルするも良し、
武器の耐久度を下げたくなければ無視してしまうのも良し、という自由度を誇る。

祠の攻略も、正解が1つだけというものはあまりない。スイッチの押し方一つとってみても、
リンクが直接乗るも良し、ビタロックでスイッチを押した状態で止めるのも良し、フィールドで
拾ったリンゴを乗せまくるのも良し、(以下同文)。
モーションコントロールで迷路を傾けて玉を転がし、ゴールまで導くという正直言って
結構うっとおしい謎解きがあるが、コントローラーを180度ひっくり返せば壁ひとつない平面になるので、楽にゴールまで導けてしまう。そんなやり方ズルイ!と誰かに咎められることはない。
高精度な物理演算によって、プレイヤーのひらめきをほぼ実現できてしまうのである。
もちろん従来のゼルダのような一本道攻略の祠もある(一概に一本道が悪いと言っている訳ではない、うまく順番通りに攻略できた!という達成感が味わえる)。
祠にたどり着くまでが謎解き、というパターンもあるので、祠の攻略に飽きてしまうということは
あまりないだろう。祠120箇所ほぼ全てにオリジナリティがあるのである。
4つある大型ダンジョンはどちらかといえば従来のゼルダの一本道ダンジョンに近いが、
ダンジョン自体を操作して謎を解くという、斬新でかつゼルダらしい謎解きが楽しめる。

フィールドはかの名作オープンワールドゲーム、スカイリムよりも広大で、
見えるところはほぼ全て自由に行けてしまう。祠やダンジョン以外の壁、崖はほぼ全て
クライミング出来るように設計されているからだ。
それにも関わらず、フィールドにイベントやギミックが少なくてスカスカということはあまりない。
5つのダンジョン、9つの街、15のシーカータワー、15のメインクエスト、76のサブクエスト、120箇所の祠、900個のコログの実(!?)と、コンテンツは結構充実している。
また、これ以外にも、爆弾で破壊可能なオブジェクトがあちこちにあったり、
希少価値の高い鉱石が掘れたり、宝箱があったりと、しっかりと密度がある為、
マップ探求のモチベーションがずっと維持される。
地形のバリエーションも草原、湿原、森林、湖畔、雪山、砂漠、火山、海岸、遺跡、渓谷など、
非常に豊かでディテールが素晴らしい。
気温の概念があり、火山や砂漠、雪山は防具や料理、薬などで何かしらの対策をしなければダメージを
受けてしまったり、火山に至っては木製の装備は瞬く間に燃え尽きてしまう。
天気の概念もあり、雨が降れば崖登りがほぼ不可能になってしまうが、雨音によって足音が
かき消されるというメリットもある。雷雨の時は、金属製の武具を身につけていればリンクに
直接雷が落ちて即死級のダメージを受ける。しかし金属製の武具を敵の近くに投げつけ、
そこに落雷させるという戦略をとることもできる。

BotWでは草を切ったり壺を壊してもハートやステータス強化アイテムが出現することはない。
フィールドに落ちている果物や、狩をして手に入れる食材を食べたり、それらを使って料理をしたり、
魔物の素材や虫素材を調合して薬を作ることでハートを回復したり、ステータス強化ができるようになっている。
料理や薬のバリエーションは膨大で、強化の内容も移動速度アップ、攻撃力アップ、雷ダメージ軽減
などバリエーションに富んでいる。

戦闘システムには大幅な改良が入った。伝統の注目システムは健在であるが、
新たにジャストパリィによって敵の攻撃を弾いて武器を落っことしたり、
ジャスト回避によってリンク以外がスローモーションになって一方的に攻撃が出来るラッシュが
追加され、戦闘の爽快感は従来より大幅に増した。

武器や防具のバリエーションもこれまでより遥かに増えた。今までの片手剣、弓矢に加えて、
大剣やハンマー、槍が追加され、リンクの攻撃モーションもそれぞれ異なる。
防具は頭、胴、脚の3つの部位に分けられ、自由に組み合わせて様々なステータス強化ができる。
攻撃力や防御力が数値として明示されるようになり、武具の強弱がわかりやすい。

グラフィック
携帯もできるゲーム機とは思えないほど綺麗。
サブタイトルの「ブレスオブザワイルド」、直訳すると「野生の息吹」だが、
陽の光や風、草の揺れ、岩肌、野生動物の挙動に至るまで、非常にリアリティに力が入っている。
「自然の中で冒険している感」がすごく感じられる。
PS4のゲームと比べると(こんな比較は酷かもしれないが)明らかにポリゴン数が少ないが、
光源処理が上手で、海面に反射する夕焼けは非常に美しい。
任天堂のゲームの例に漏れず水の表現が素晴らしい。
本作の冒険感の根幹として、グラフィックが美しいというのは重要である。

音楽
ピアノがメインの、どこが儚げで美しい音楽は、大厄災によって滅んでしまった世界観に
絶妙にマッチしている。
ガノン戦の音楽もメインテーマとガノンのテーマのメロディが使われており、非常に素晴らしい
クオリティだ。

快適さ
オープンワールドなのでシームレスで、フィールド間を移動しても、家に入っても従来のゼルダと違い
ロードの為に画面が暗転するということはない(ただしワープするとロードが入る)。

ファストトラベル機能が非常に充実しており、120箇所の祠、15箇所のシーカータワー全てに
ワープすることができる。街や馬宿の近くに必ず祠があるので、とても便利である。

ファストトラベル以外の移動方法も充実している。
先述したように、ほぼ全ての壁・崖をクライミングすることができる。
そして高所に登ったところから遠くの目的地めがけてパラセールで滑空することができるので、
高低差が激しいところや馬でいけないようなところでは便利な移動方法である。
世界各地で野生の馬が生息しており、それを捕まえて馬宿まで連れていき、自分の所有馬として
登録することができる。馬の皮膚の模様によってある程度馬の性能がわかる
(無地の馬は気性が荒いが走るのが速い傾向にある、等)。
また、ウィッチャー3のように馬はスティック入力をしなくても街道に沿って自動で走ってくれる。

キャラクター/ストーリー
ゼルダ初の本格的なボイスがついた。リンクは相変わらず無口だが、
それ以外のメインキャラクターはちゃんとセリフを喋る。
特にゼルダの声優さんの演技が素晴らしい。
8ヶ国語にローカライズされており、もちろん各言語で声優さんが異なる。

4体の神獣を解放し、祠の試練をいくつもクリアして力を蓄えてから厄災ガノンに挑む、
というストーリーは王道だが、単純明快でわかりやすい。
4体の神獣を解放してからガノンに挑めば、激アツなムービーが挿入される。

ウツシエの記憶探しは場所を見つけるのがなかなか大変だが、100年前に何が起こっていたのか、
ゼルダや仲間たちとの触れ合いなどが、わかりやすく描かれている。
特にゼルダはいつまでたっても厄災ガノンに対抗できる封印の力に目覚められず、ハイラル王家の
人間からも陰口を叩かれ、古代の兵器や神獣までガノンに奪われてしまい、大厄災を止められなかった
という、悲劇のヒロイン的な役回りで、次第にどんどん切なくなってくる...。
だがそれ故に、プレイヤーのゼルダを助けたいという気持ちが掻き立てられるだろう。

BAD/REQUEST

快適さ
草木の多い場所や、エフェクトの表示が重なるとフレームレートが時折落ちてしまう。
Wi-Fiをオフにしたり、アップデートを行えば改善されるが、それでも未だにコログの森などでは
フレームレートが落ちてしまう。

ジャンプボタンとダッシュボタンの配置がよろしくない。
両方ともBかXなので、ダッシュしながらジャンプがやりにくい。
キーコンフィグをもっと自由に設定できるようにして欲しかった。
個人的にはダッシュをL3にできるとなお良い。

料理や調合を行う時はいちいち食材をいくつか選んでからでないと出来ない。
履歴やリストから一発で料理・調合が出来るようになると便利だと思った。

天候が雨の時、崖登りがほぼ出来なくなってしまうというデメリットがあまりにも大きい。
崖登りが移動手段の中でもかなり頻繁に使われるのに、その崖登りが制限されてしまうのはかなり不便だ。
せめて崖登りの時に滑りにくくなるアイテムや防具があれば良いのだが...

初期のがんばりゲージが少ない、あるいは、がんばりの消費スピードが速いせいか、少なく感じる為、
初期の状態ではダッシュが短く早く移動できないし、崖登りするのは少し危ないかもしれない。

武器には耐久値があり、魔物を何体か狩ってしまえば壊れて無くなってしまうので、
冒険の途中で常に武器を入手しなくてはならない。それはそれで、例えば武器を使わずに
魔物を倒す方法を考えたり、無視してしまうという選択肢が生まれて良いのだが、
どんなに攻撃力が高い武器でもすぐに武器が壊れてしまう。あと2〜3割くらい
武器の耐久値を上げられないものか...
ゲームに慣れていない初心者などには辛い設計だと思う。

ゼルダの伝説といえばマスターソードだが、攻撃力が30と低くあまり役に立たない...
特定の魔物や場所では攻撃力が倍の60になるが...
しかもこれにも耐久値が設定されており、壊れるとしばらく使えなくなってしまう。
しばらく経てば復活するものの...ゼルダシリーズでほぼ毎回出てくる伝説の退魔の剣が
こんな弱いなんて...少しがっかり。
(一応DLCのダンジョンをクリアすれば攻撃力が常に60になる予定)

難易度
序盤から即死級のダメージを与えてくる敵がゴロゴロいる。
序盤はハートが3つくらいしかないので、初心者にはかなり難しいだろう。
ダークソウル並みの歯ごたえを求めるプレイヤーにとっては良いかもしれないが。
と思ったら今度は、ラスボスが弱い。
第一戦はそこそこ強いが、第二戦が弱い。とにかく弱い。BGMとか演出は鳥肌ものなのだが、
とにかくあっさり倒せてしまう。4体のカースガノンやライネルの方がよっぽど強い。

クエストや祠を全てクリアしてしまうと、あと大体残るのはコログの実900個集め。
スカイリムより広いこの世界で900個ものアイテムをコンプリートするのは至難の技だ。

COMMENT

初めてレビューを書いたので、滅茶苦茶な点があるかもしれないがご容赦頂きたい。
プレイ進捗はストーリー全クリ、試練の祠コンプリート、ミニチャレンジコンプリート、
コログの実は200個ほどです。
ゼルダシリーズは時のオカリナ、風のタクト、ふしぎのぼうし、トワイライトプリンセス、
スカイウォードソードをプレイ済みです。
使用コントローラーはSwitch Proコントローラーです。
主にSONYのBRAVIA 32HX750でプレイしています。

点数の割に快適さや難易度の点で欠点をボロクソ言ってしまったが、
それでものそ欠点が霞んで見えてしまうほどに、このゲームのクオリティは素晴らしい。
歴史的・伝説的名作とされる時のオカリナですら軽く超越するシリーズ最高傑作である。
少なくともこれから発売される全てのゼルダ、オープンワールドゲームは、
必ずこのゲームと比較されてしまう運命にあるだろう。

シームレスなオープンワールドや物理演算を取り入れ、攻略の順序を廃して自由度を高め、
キャラクターボイスを入れるなど、ゼルダの当たり前を根本から見直した本作は、
今までにない新しい駆け引きや遊び方が出来るようになり、上に挙げた様々な要素が
絶妙に絡み合って、ハイラルという世界を探索するモチベーションが長時間維持できるような
設計になっている。

さらに、プレイヤーに対する間口も広い。
ゲームをあまりしない人であっても、フィールドを駆け回るだけでも楽しいと思うし、
アクションが苦手な人でも、今作は剣や盾を駆使しなくても魔物を倒す方法はいくつか存在するし、
ストーリーをクリアするだけなら最悪無視しても構わないのである。
やり込み派に対しても、試練の祠120箇所、コログの実900個、膨大なサブクエストなど、
十分なボリュームが確保されている。(流石に900個はやりすぎかもしれないが...)

従来のようなクラシックなゼルダを求めている人には、今作は合わないかもしれないが、
多くの人にとっては最高のゲーム体験になるだろう。
Switchを買うときに是非一緒に買ってプレイして頂きたい、Switch必携のゲームだ。

プレイ時間:60時間以上100時間未満(クリア済)
hanamarioさん [2017/06/09 掲載]

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スコアボード

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド評価ランク
中央値
84
難易度
2.85
レビュー数
13






サイト情報

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